東大寺のバリアフリーがどうなっていて、車椅子やベビーカーでどこまで行けるのか?気になりますよね。
大仏殿・南大門・二月堂など東大寺の人気観光スポットに行ってみたいけど、行けなかったらどうしようという不安があります。
そこでこの記事では、東大寺のバリアフリー情報について解説します。
目次
東大寺でバリアフリー化されている場所一覧
東大寺の全てがバリアフリー化されている訳ではありません。以下の4スポットがバリアフリー化されています。
- 大仏殿
- 参道(南大門・中門)
- 二月堂に行くまで
- 東大寺ミュージアム
- 指図堂に行くまで
大仏殿
大仏殿へはチケット売り場の、車椅子専用の入り口から入場します。ただしチケット売り場は共通なので、介助者が購入する必要があります。
大仏殿内部は車椅子専用のコースが特設されています。
参道(南大門・中門)
大仏殿に行くメイン通路が参道です。途中には南大門・東大寺ミュージアム・中門があります。
南大門と中門は、車椅子で石の基礎に上る事は出来ません。両脇から通り過ぎる事が可能ですので、道から見る形となります。
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二月堂の手前まで
二月堂までは行けますが、お堂の中まではバリアフリー化されていないので入れません。
また二月堂に行くまでの道が、坂道&道がガタガタなので体力を必要とします。介助者は体力のある方が望ましいです。
僕の意見ですが、車椅子で行けるけどバリアフリー化されているとは言い難い状態です。もう少し道の凹凸を無くすべきです。が予算の関係もあるのでしょうか・・
東大寺ミュージアム
南大門を越えて、すぐに左手にある建物です。内部まで完全にバリアフリー化されています。
指図堂
大仏殿の西側にある小さなお堂が指図堂です。お堂の前までは行けますが中へは入れません。
東大寺大仏殿までのバリアフリー
参道から南大門までの状態
▲参道の真ん中が車椅子(ベビーカー)用の通路になっています。
フラットな石畳べバリアフリー化されています。
▲参道入り口
歩道と参道の入り口に段差はありません。
▲途中の橋
参道を歩いていると橋があります。その部分は、段差のない石畳でバリアフリー化はされていません。
ただし段差的には大きい所で2cmくらいだと思います。なので走行に問題のないレベルです。
▲南大門
橋を過ぎて真っ直ぐ進むと南大門に到着します。
南大門から中門までの状態
▲南大門のバリアフリー
南大門は石の基礎の上に建築されているので、上がる事は出来ません。
なので仁王像を拝観するには、階段の下(石台の下)から覗き込む形で見るしかありません。
通行に関しては、南大門の左右がバリアフリー化されていて可能となっています。
▲中門
南大門を過ぎて、真っ直ぐ進むと中門があります。
南大門と中門の途中には、左手に東大寺ミュージアム、右手に二月堂への道があります。詳細は後述しています。
▲東大寺ミュージアム
▲二月堂への道(一応、バリアフリー化されている)
中門から大仏殿のチケット売り場と車椅子(ベビーカー)の入場口
▲中門前のバリアフリー
中門前でも左右に行けるようにバリアフリー化されています。
右は大仏殿を徒歩で見学した人用の出口があります。
左は入場券の購入窓口と、車椅子(ベビーカー)用の入り口があります。
過去には、スロープを使っての入場は車椅子だけでしたが、2019年12月現在では、ベビーカーも入場可能手となっています。
▲チケット売り場
チケット売り場へは車椅子(ベビーカー)では行けません。
付き添いの方に購入してもらう必要があります。また、購入時に車椅子での拝観だと伝えましょう。
▲スロープ(車椅子入り口)の案内板
▲車椅子(べビーカー)用の入り口
▲ここから大仏殿に突入
▲大仏殿
※この写真は中門から撮っています。車椅子(ベビーカー)では行けません。ですが大仏殿内部は拝観が可能です。
二月堂までのバリアフリー
▲参道から二月堂までのルート図
分岐は3ヶ所あります。また結構な坂なので普通に歩くだけでも疲れます。
▲参道から二月堂へのスタート地点
▲いきなりスロープ
こんなのは序の口です。
▲道が悪い
こんなのは序の口です。パート2
▲石畳になってます
摩擦抵抗のすくない道ではなく、ガタガタな石畳。さらに坂なので疲れます。
車椅子の場合、1人で登るのは無理でしょう。確実に介助者が必要になってきます。
▲さらに荒れた石畳
グネグネと道が波打っています。さらに坂道。この部分かなり辛いです。
▲やっと舗装された道
ここを右に行って、すぐに左に行きます。1個目の分岐点となります。
分岐点1
▲スロープ
左に行く箇所がこちら。先ほどの道と比べると整備されています。
真っ直ぐに石畳を進むと分岐点2ヶ所目に到着します。ここの石畳はまだましですが、やはり坂なので疲れます。
分岐点2
▲分岐点2です。
真っ直ぐは階段です。徒歩であれば真っ直ぐ進んで二月堂へ行くことが可能です。
、車椅子(ベビーカー)の場合は、右へ曲がります。
▲舗装された道
石畳ではないので、タイヤのすべりは良好ですが、坂なので疲れます。
分岐点3
▲分岐点3です。
ここを左へ曲がります。目の前には法華堂(三月堂)が見えます。隣が二月堂です。
▲二月堂に到着
低いですが階段があります。介助者がいれば乗り越える事も可能でしょう。ですが二月堂には急な階段があり入れません。
ここから見学する形となります。
▲お水取りで有名な舞台と階段
階段があるので車椅子(ベビーカー)では入れないのが残念です。
東大寺ミュージアムのバリアフリー
▲東大寺ミュージアム
東大寺ミュージアムは、南大門を越えた参道横にあります。
前の小さな建物がチケット売り場と、観光案内所です。
後ろの建物が東大寺ミュージアムです。
入口に入って右手がミュージアム(美術館)です。左手にはこじんまりしたお土産屋さん・カフェ・休憩所・トイレがあります。
▲入館して左手にあるエレベーター
入ってすぐの左手は1mほど下る階段とエレベーター、お土産屋があります。
車椅子(ベビーカー)はエレベーターで降ります。
▲カフェ
お茶と和菓子のカフェです。
指図堂までのバリアフリー
大仏殿の入場口がある所から、北西に行くと指図堂があります。秋は紅葉をみる事もできます。
▲指図堂へのスロープ
大仏殿の入り口から、西回廊沿いに北へ進みます。すると左手にスロープがあります。
▲スロープを降りたところ
砂利ではありませんが、洗い出しといって砂利をセメントで固めた舗装がされています。
この洗い出しが剥がれて、砂利が浮いています。大きな段差はないので車椅子(ベビーカー)でも進めますが注意してください。
▲指図堂
お堂の中まではバリアフリー化されていません。外からお堂を見学するのみとなります。
東大寺の車椅子レンタル(貸出)について
借りたい日の当日に係員に声を掛けて借ります。事前予約は出来ません。
東大寺で車椅子のレンタルが出来る場所
- 大仏殿前にある警備詰所(南大門~大仏殿の参拝者が対象)
- 大仏殿の入口(大仏殿内の参拝者が対象)
東大寺以外で車椅子のレンタルが出来る場所
県営駐車場
- 大仏殿前駐車場
- 高畑駐車場
- 登大路駐車場
連絡先は、奈良公園事務所です。(0742-22-0375)
観光案内所
- 奈良市観光センター(0742-22-3900)
- 奈良市総合観光案内所(0742-27-2223)
- 近鉄奈良駅総合観光案内所(0742-24-4858)
まとめ
東大寺はバリアフリーの整備はされていますが、場所によっては行けない所もあります。
行ける所は、大仏殿・東大寺ミュージアム二月堂の手前まで・指図堂・参道沿いのトイレです。