高性能だと噂のカスペルスキーと名前をよく聞くトレンドマイクロ社のウイルスバスタークラウド(ウイルスバスター)。どちらにしようか迷ってしまいますよね。
高性能でも激重だったり使いにくいし、軽い方が良いけど性能が悪すぎても嫌です。僕自身どっちが良いのか悩んで2つとも使ってみました。
そこでこの記事では、以下の7項目について比較検証していきます。
- 価格
- ウイルスの検出性能
- ウイルス検出以外の機能
- 使用可能OS
- 軽さ
- 使いやすさ
- サポート
あなたに合うのはカスペルスキーなのかウイルスバスターなのか体験を元に解説します。
いっちー
「カスペルスキー」vs「ウイルスバスター」7項目で比較
特徴が分かりやすいように表にまとめました。
項目 | カスペルスキー | ウイルスバスター |
価格 | 4,054円~12,375円 | 5,720円~19,690円 |
ウイルスの検出性能 | 非常に良い | 良い |
ウイルス検出以外の機能 | フィッシング対策 ランサムウェア対策 ネットバンク保護対策に強い |
フィッシング詐欺対策 |
使用可能OS | Windows Mac Android iOS |
Windows Mac Android iOS |
軽さ | 軽い | 軽い |
使いやすさ | 人による。僕はカスペルスキーの方が使いやすい。 | |
サポート | 365日9:30~18:00 | 365日24時間 |
公式HP |
以下より詳細を解説します。
いっちー
価格
まずは価格から見ていきましょう。
価格を見る前の前提として、カスペルスキーは1台版と5台版があり、ウイルスバスターは3台版しかありません。1台のみで良い方は少し不便ですね。
キャンペーン価格の場合は、キャンペーンが終わると価格も変わってくるので注意しましょう。
1年
使用台数 | カスペルスキー | ウイルスバスター | ウイルスバスター(プレミアム) |
1台 | 4,054円 | – | – |
3台 | – | 5,720円 | 8,470円 |
5台 | 5,072円 | – | – |
1年版は3台のウイルスバスターよりも、5台のカスペルスキーの方が安いです。
2年
使用台数 | カスペルスキー | ウイルスバスター | ウイルスバスター(プレミアム) |
1台 | 7,109円 | – | – |
3台 | – | 10,250円 | 14,620円 |
5台 | 9,422円 | – | – |
2年版も3台のウイルスバスターよりも、5台のカスペルスキーの方が安いです。
3年
使用台数 | カスペルスキー | ウイルスバスター | ウイルスバスター(プレミアム) |
1台 | 9,147円 | – | – |
3台 | – | 11,980円 | 19,690円 |
5台 | 12,375円 | – | – |
3年版は1台ならカスペルスキーです。2台~3台で使いたいならウイルスバスター、5台ならカスペルスキーというように台数ごとに価格が上手く上がっていきます。
ただしウイルスバスタープレミアムは、その他の価格と比べて2倍ほどなのでかなり高い価格設定です。
いっちー
ウイルスの検出性能
ウイルスの検出性能は、第三者機関の2020年の評価を元に調査しました。
またウイルスの誤検出の精度も合わせて比較したいと思います。
第三者機関の評価
2020年の第三者機関による評価を以下の表にまとめました。
カスペルスキー | ウイルスバスター | |
AV-Comparatives | Advanced+ (★★★) |
Advanced (★★) |
AV-TEST | TOP PRODUCT | TOP PRODUCT |
SE Labs | AAA | AAA |
MRG Effitas | Level 1 | 不参加 |
VIRUS BULLETIN 100 | 100 | 不参加 |
AV-Comparativesの評価ではカスペルスキーの方が評価が高いです。
AV-TESTとSE Labsの評価はどっちも同じですが、MRG EffitasとVIRUS BULLETIN 100はウイルスバスターが不参加で比較できません。
いっちー
誤検出の少なさ
カスペルスキー | ウイルスバスター | |
AV-Comparatives | 3 | 81 |
ウイルスじゃないのにウイルスと検出してしまった数の評価は数値が低い方が優れています。
これをみるとカスペルスキーの方が数が少なく優れています。ちなみに有名ソフトのMcAfeeは9、Symantecは19という結果です。
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ウイルス検出以外の機能
ウイルス対策ソフトのメイン機能はウイルスの検出です。
ですがウイルスチェックを実行する範囲やネット全般における保護などなど、機能に違いがある事も知っておかなければなりません。
ここではカスペルスキーとウイルスバスターの安全機能の違いを比較していきます。
ウイルスバスター ⇒ フィッシング詐欺対策
いっちー
フィッシング対策
フィッシング詐欺とはAmazonなどに似せた本物そっくりの偽サイトに誘導され、個人情報(ID、パスワード、クレジットカード番号など)を盗まれるものです。偽サイトへの誘導は電子メールやSNSが使われます。
またパソコンだけでなくネットに繋がる全てのデバイス(Mac、Android、iOS)がターゲットになります。
カスペルスキーとウイルスバスターでは、どちらもフィッシング対策が優れていますが、ウイルス対策ソフトの第三者評価団体のAV-comparatives – Anti-Phishing Testsの評価では、カスペルスキーの保護率が94%、ウイルスバスターの保護率が97%なので、ウイルスバスターの方がより優れている結果となっています。
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ランサムウェア対策
ランサムウェアとはウイルスの一種で、パソコン内にあるファイルが暗号化されて開くことが出来なくなり、解除してもらうために身代金(ランサム)を要求されるものです。
ネットバンク保護機能
カスペルスキーにはインターネットバンキング保護機能があります。
ネットバンクサイトにアクセスするとセキュリティーが強化されたブラウザが立ち上がり、キーボードから入力した内容が保護されます。
これにより、IDやパスワード、クレジットカード情報などの個人情報の漏洩を防ぎます。
ノートンにはこのような機能はありません。
似た機能としてノートンセーフウェブというのがありますが、これはフィッシングサイトや詐欺サイトからの保護が目的で、個人情報の漏洩を防ぐ機能はありません。
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使用可能OS
カスペルスキー | ウイルスバスター | |
Windows | 〇 | 〇 |
Mac | 〇 | 〇 |
Android | 〇 | 〇 |
iOS | 〇 | 〇 |
どちらも主要なOSで使用可能です。
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軽さ
軽さを測る基準として、ESETとカスペルスキーの公式サイトの動作環境の数値(スペック)をみました。
この数値が低くても動く方が軽いと推測できるからです。
カスペルスキーの動作環境にはCPUの数値が書いていなかったので、OS、メモリ、ハードディスクの3つの数値で比較しました。
またAndroidの数値も書いてないものがあったので、記述がない個所もあります。ご了承ください。
動作環境
カスペルスキー | ウイルスバスター | |
OS | Windows7~ macOS Sierra 10.12~ Android OS4.4~ |
Windows7~ macOS Mojave v10.14~ Android 4.1~ iOS 11.0~ iPadOS 13.1~ |
メモリ | Windows 1GB以上 Windows10(64bit) 2GB以上 Mac 2GB以上 |
Windows 7/8.1(32bit)1GB以上 Windows 7/8.1(64bit)2GB以上 Windows 10(2GB以上) Mac 2GB以上 |
ハードディスク | Windows 1.5GB以上 Mac 2.635GB以上 |
Windows 2.2GB以上 Mac 1.5GB以上 |
動作に必要なパソコンのスペックは、どちらも同じくらいです。
またスペック的にいうと重さは軽い部類に入ります。ただし非常に軽いというわけではなく、今のウイルス対策ソフト全体の状況からいうと普通レベルといった感じです。
いっちー
使いやすさ
使いやすさに関しては人によって意見が違います。
例えば管理画面が直感で使えるか使えないかについてですが、カスペルスキーはアイコンがあって分かりやすい方だと思います。
ちなみにカスペルスキーの管理画面は以下のようなものです。
▲カスペルスキーの管理画面(ホーム)
ホーム画面には項目別に「スキャン」「アップデート」「ネット決算保護」「プライバシー保護」「保護者による管理」「マイカスペルスキー」というアイコンが並んでいます。アイコンが大きく見やすいですね。
各項目は階層構造になっていて、クリックすると詳細が見れるって感じです。
それぞれの項目の詳細を見ていきましょう。
▲カスペルスキーの管理画面(スキャン)
▲カスペルスキーの管理画面(アップデート)
▲カスペルスキーの管理画面(ネット決算保護)
▲カスペルスキーの管理画面(プライバシー保護)
▲カスペルスキーの管理画面(保護者による管理)
▲カスペルスキーの管理画面(マイカスペルスキー)
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次にウイルスバスターの管理画面を見てみましょう。
▲ウイルスバスター(メイン画面)
メイン画面にスキャンというボタンが設置されています。このボタンを押すとコンピュータのウイルスチェックが出来ます。
上には「コンピュータを守る」「個人情報を守る」「データを守る」「家族を守る」というボタンがあります。
日本語で書かれているので、どんな内容なのかが分かりやすいですね。以下でそれぞれの画面をご覧ください。
▲ウイルスバスター(コンピュータを守る)
▲ウイルスバスター(個人情報を守る)
▲ウイルスバスター(データを守る)
▲ウイルスバスター(家族を守る)
ここまでの感じでは、ウイルスバスターも特に難しいと感じる事はないと思います。
でも「設定」が問題ありです。次の画像を見てどう思いますか?
これは「コンピュータを守る」の設定画面です。細かな設定が行えるので良いように見えますが、僕的には面倒くさい感じです。
なんていうか僕の嫌い系の設定画面です。
メカっぽい(色味はエヴァっぽい?)アバストの管理画面は、複雑に見えても好きなのですが、ウイルスバスターの設定は好きになれません。
いっちー
サポート
カスペルスキー | ウイルスバスター | ウイルスバスター(プレミアム) | |
電話 | 365日9:30~18:00 | 平日9:00~18:00 | 365日24時間 |
チャット | 365日9:30~18:00 | – | – |
LINE | – | – | 365日24時間受付 |
365日サポート対応のカスペルスキーもかなり質は高いですが、ウイルスバスターのプレミアム版は電話サポートが365日24時間となり、より手厚いサポートを提供してくれます。
価格が1年版8,470円、2年版14,620円、3年版19,690円と結構高くなりますが、サポートで安心を買いたい方には有難いサポート内容です。
またウイルスバスターはLINEも24時間受付していたりサポートが充実しています。
いっちー
乗り換えるならどっちを選べば良い?
僕なら迷わずカスペルスキーを選びます。
というのもカスペルスキーとウイルスバスターを比べると、カスペルスキーの方がウイルスの検出性能が高いうえに、その他の機能も充実しているからです。
ウイルス対策ソフトの本分はウイルスや不正なサイトなどからパソコンを守る事です。
明らかに性能面でカスペルスキーの方が上なので、安全を買いたいならこっちを選ぶべきでしょう。
いっちー
ウイルスバスターの良いところは、プレミアム限定になりますがサポートが手厚いことです。
365日24時間サポートをしてくれるところは、そうそうありません。
いっちー
まとめ
カスペルスキーとウイルスバスターを比較して違いを解説しました。
ウイルス検出性能が高いカスペルスキーの方がおすすめです。ただしサポートを充実させたい方はウイルスバスターを選ぶと安心です。
いっちー
項目 | カスペルスキー | ウイルスバスター |
価格 | 4,054円~12,375円 | 5,720円~19,690円 |
ウイルスの検出性能 | 非常に良い | 良い |
ウイルス検出以外の機能 | フィッシング対策 ランサムウェア対策 ネットバンク保護対策に強い |
フィッシング詐欺対策 |
使用可能OS | Windows Mac Android iOS |
Windows Mac Android iOS |
軽さ | 軽い | 軽い |
使いやすさ | 人による。僕はカスペルスキーの方が使いやすい。 | |
サポート | 365日9:30~18:00 | 365日24時間 |
公式HP |