軽いと噂のESETと高性能だと噂のカスペルスキー。どちらにしようか迷ってしまいますよね。
軽い方が良いけど性能が悪すぎても嫌だし、高性能でも激重だったり使いにくかったら嫌です。これ実際に僕も悩んで2つとも使いました。
そこでこの記事では、以下の6つの項目について比較検証しました。
- 価格
- ウイルスの検出性能
- ウイルス検出以外の機能
- 使用可能OS
- 軽さ
- 使いやすさ
- サポート
あなたに合うのはESETなのかカスペルスキーなのか経験を元に解説します。
いっちー
「ESET」vs「カスペルスキー」7項目で比較
特徴が分かりやすいように表にまとめました。
項目 | ESET | カスペルスキー |
価格 | 4,950円~10,780円 | 4,054円~12,375円 |
ウイルスの検出性能 | 非常に良い | 非常に良い |
ウイルス検出以外の機能 | ファイアウォール性能が高い | ランサムウェア対策とフィッシング対策に強い |
使用可能OS | Windows Mac Android |
Windows Mac Android iOS |
軽さ | 非常に軽い | 軽い |
使いやすさ | 人による。僕はESETの方が使いやすい。 | |
サポート | サポート版は電話の時間が長い | リアルタイムのチャットがある |
公式HP |
以下より詳細を解説します。
いっちー
価格
まずは価格から見ていきましょう。
ESETは25%オフのキャンペーン価格なので、キャンペーンが終わると価格も変わってくると覚えておきましょう。
1台
使用台数 使用期間 |
ESET | ESET(パソコンサポート付き) | カスペルスキー |
1台1年 | 4,950円 | 5,478円 | 4,054円 |
1台2年 | – | – | 7,109円 |
1台3年 | 6,600円 5,940円 |
9,680円 | 9,147円 |
使用可能な台数が1台のシリーズをみます。
使用期間が1年ではカスペルスキー、3年のものではESETが安いです。
いっちー
ただしパソコンサポート付きになるとESETは高くなるので注意しましょう。
5台
使用台数 使用期間 |
ESET | ESET(パソコンサポート付き) | カスペルスキー |
5台1年 | 7,480円 | 10,780円 | 5,072円 |
5台2年 | – | – | 9,422円 |
5台3年 | 9,900円 7,800円 |
10,780円 | 12,375円 |
使用台数が5台の場合も、使用期間が1年のものはカスペルスキー、使用期間が5年のものはESETの方が安くなります。
いっちー
ウイルスの検出性能
ウイルスの検出性能は、第三者機関の2020年の評価を元に調査しました。
またウイルスの誤検出の精度も合わせて比較したいと思います。
第三者機関の評価
2020年の第三者機関による評価を以下の表にまとめました。
ESET | カスペルスキー | |
AV-Comparatives | Advanced+ (★★★) |
Advanced+ (★★★) |
AV-TEST | TOP PRODUCT | TOP PRODUCT |
SE Labs | AAA | AAA |
MRG Effitas | Level 1 | Level 1 |
VIRUS BULLETIN 100 | 100 | 100 |
2020年の結果ですがどちらも優れた評価結果です。
2019年以前はカスペルスキーの方が優れている結果が出ているものもあったのですが、2020年では同じになったようです。
いっちー
誤検出の少なさ
ESET | カスペルスキー | |
AV-Comparatives | 1 | 3 |
ウイルスじゃないのにウイルスと検出してしまった数の評価は数値が低い方が優れています。
これをみるとESETの方が数が少なく優れています。ちなみに有名ソフトのMcAfeeは9、Symantecは19という結果です。
いっちー
ウイルス検出以外の機能
カスペルスキーの方がランサムウェア対策とフィッシング対策に強い。
ESETの方がファイアウォール性能が高い。
いっちー
ランサムウェア対策
ランサムウェアとはウイルスの一種で、パソコン内にあるファイルが暗号化されて開くことが出来なくなり、解除してもらうために身代金(ランサム)を要求されるものです。
フィッシング対策
フィッシング詐欺とはAmazonなどに似せた本物そっくりの偽サイトに誘導され、個人情報(ID、パスワード、クレジットカード番号など)を盗まれるものです。偽サイトへの誘導は電子メールやSNSが使われます。
またパソコンだけでなくネットに繋がる全てのデバイス(Mac、Android、iOS)がターゲットになります。
ファイアウォール
ファイアウォールは「防火壁」という意味で、外部からの不正アクセスを防ぐ壁として働きます。
外部からのアクセスの他にも、内部から外部への不穏な動きも監視する役割も持っています。
どれも大切な機能ですが、ランサムウェア対策もフィッシング対策も自分で怪しいメールを開かないなどの努力が可能です。
しかし外部からの不正アクセスはどう頑張っても自分で防ぐことは難しいです。
なので僕はファイアウォール性能が高いESETにしました。
使用可能OS
ESET | カスペルスキー | |
Windows | 〇 | 〇 |
Mac | 〇 | 〇 |
Android | 〇 | 〇 |
iOS | × | 〇 |
ESETはiOSで使えないのが最大のネックポイントです。
いっちー
軽さ
軽さを測る基準として、ESETとカスペルスキーの公式サイトの動作環境の数値(スペック)をみました。
この数値が低くても動く方が軽いと推測できるからです。
カスペルスキーの動作環境にはCPUの数値が書いていなかったので、OS、メモリ、ハードディスクの3つの数値で比較しました。
またAndroidの数値も書いてないものがあったので、記述がない個所もあります。ご了承ください。
動作環境
ESET | カスペルスキー | |
OS | Windows7~ OS X v10.9 Mavericks~ Android 4.1~ |
Windows7~ macOS Sierra 10.12~ Android OS4.4~ |
メモリ | Windows 1GB以上 Windows10(64bit) 2GB以上 Mac 512MB以上 Android 512MB以上 |
Windows 1GB以上 Windows10(64bit) 2GB以上 Mac 2GB以上 |
ハードディスク | Windows 320MB以上 Mac 150MB以上 Android 20MB以上 |
Windows 1500MB以上 Mac 2635MB以上 |
Windowsのメモリ数など一部同じ数値のものがありますが、圧倒的に低スペックで動くのはESETです。
僕は2つのソフトを使った事があるのですが、確かにESETは非常に軽かったです。
ウイルスセキュリティーソフトはどうしてもパソコンの動作が重くなりがちなのですが、まったく重くなった記憶がありません。
いっちー
使いやすさ
使いやすさに関しては人によって意見が違います。
例えば管理画面が直感で使えるか使えないかについては、ESETが分かりにくいという人もいますが、僕は使いやすかったです。
ちなみにESETの管理画面は以下のようなものです。
▲ESETの管理画面(ホーム)
左に項目別にタブがあります。
項目は「ホーム」「コンピューターの検査」「アップデート」「ツール」「設定」「ヘルプとサポート」の順に並んでします。
それぞれを詳しく見ていきますね。
▲ESETの管理画面(コンピューターの検査)
コンピュータの検査は、手動で今すぐウイルスチェックする場合にクリックします。
▲ESETの管理画面(アップデート)
アップデートは、最新の定義ファイルにしたい場合にクリックします。通常は触る必要はありません。
▲ESETの管理画面(ツール)
ウイルスチェック以外の保護機能(ツール)があります。特に触る必要はありません。
▲ESETの管理画面(設定)
どんな保護がされているかの確認画面です。保護を一時的に切りたい場合は触りますが、基本的にはノータッチです。
▲ESETの管理画面(ヘルプとサポート)
そのまんまの意味ですね。使い方などで分からない事があったら、まずはここを見てみると良いです。
いっちー
次にカスペルスキーの管理画面を見てみましょう。
▲カスペルスキーの管理画面(ホーム)
ホーム画面には項目別に「スキャン」「アップデート」「ネット決算保護」「プライバシー保護」「保護者による管理」「マイカスペルスキー」というアイコンが並んでいます。
項目の違いはありますが、基本的にESETと同じ構造です。各項目は階層構造になっていて、クリックすると詳細が見れるって感じです。
管理画面の見せ方がカスペルスキーはアイコン表示、ESETEは文字表示って感じですね。
それぞれの項目の詳細を見ていきましょう。
▲カスペルスキーの管理画面(スキャン)
▲カスペルスキーの管理画面(アップデート)
▲カスペルスキーの管理画面(ネット決算保護)
▲カスペルスキーの管理画面(プライバシー保護)
▲カスペルスキーの管理画面(保護者による管理)
▲カスペルスキーの管理画面(マイカスペルスキー)
いっちー
サポート
ESET | ESET(パソコンサポート付き) | カスペルスキー | |
電話 | 平日9:00~17:00 | 365日9:00~21:00 | 365日9:30~18:00 |
Webの専用フォーム | 365日24時間受付 | 365日24時間受付 | – |
チャット | – | – | 365日9:30~18:00 |
電波サポートの時間が長いのがESET(パソコンサポート付き)となります。ESETは通常版でもサポートは付いていますが、パソコンサポート付きバージョンにすると電話対応の時間が延長されます。
ESETのWebの専用フォームは24時間受付ですが、返信は営業時間内に行われるので、時間だけをみるとカスペルスキーのチャットとあまり変わりません。
リアルタイムで行われる分、カスペルスキーの方が良いかもしれません。
いっちー
乗り換えるならどっちを選べば良い?
かなり悩みましたが僕はESETにしました。
ウイルス検出性能はESETとカスペルスキーで明らかな性能の差はありません。数年前までは軽さのESET、性能のカスペルスキーという図式があてはまりましたが現在は違います。
そこで決め手となったのはファイアウォールの性能です。
ESETはファイアウォール性能が高く、カスペルスキーはランサムウェア対策もフィッシング対策の性能が高いです。
そしてランサムウェア対策もフィッシング対策も自分で怪しいメールを開かないなどの努力が可能ですが、ファイアウォールで防ぐことが出来る不正アクセスは、どう頑張っても自分で防ぐことは難しいです。
自分で防ぐ事が出来ないならウイルス対策ソフトに守ってもらうしかありませんので、ファイアウォール性能が優れているESETを選びました。
またESETは動作が軽いってのも良かったです。もし仮に、どれだけ優れた機能があっても重たいと使っていてイライラしますからね(笑)
いっちー
カスペルスキーはiOS対応なのでESETにはないメリットと言えるでしょう。
また先ほどもお話ししましたが、ランサムウェア対策もフィッシング対策の性能が高いです。この部分に魅力を感じた場合は、カスペルスキーにすると良いですね。
まとめ
ESETとカスペルスキーを比較して違いを解説しました。
思っているほどウイルスの検出性能に差はないようですが、どちらかが飛びぬけて優れているとか劣っているという事はありません。
ただし、機能の性能に差があったり、軽さや使えるOS、サポートの内容などに違いがあります。
いっちー
項目 | ESET | カスペルスキー |
価格 | 4,950円~10,780円 | 4,054円~12,375円 |
ウイルスの検出性能 | 非常に良い | 非常に良い |
ウイルス検出以外の機能 | ファイアウォール性能が高い | ランサムウェア対策とフィッシング対策に強い |
使用可能OS | Windows Mac Android |
Windows Mac Android iOS |
軽さ | 非常に軽い | 軽い |
使いやすさ | 人による。僕はESETの方が使いやすい。 | |
サポート | サポート版は電話の時間が長い | リアルタイムのチャットがある |
公式HP |