名前をよく聞くトレンドマイクロ社のウイルスバスタークラウド(ウイルスバスター)と世界で4億人が利用してるアバスト。どちらにしようか迷ってしまいますよね。
高性能でも激重だったり使いにくいし、軽い方が良いけど性能が悪すぎても嫌です。僕自身どっちが良いのか悩んで2つとも使ってみました。
そこでこの記事では、以下の7項目について比較検証していきます。
- 価格
- ウイルスの検出性能
- ウイルス検出以外の機能
- 使用可能OS
- 軽さ
- 使いやすさ
- サポート
あなたに合うのはアバストなのかウイルスバスターなのか体験を元に解説します。
いっちー
「ウイルスバスター」vs「アバスト」7項目で比較
特徴が分かりやすいように表にまとめました。
項目 | ウイルスバスター | アバスト |
価格 | 5,720円~19,690円 | 無料~12,980円 |
ウイルスの検出性能 | 良い | 非常に良い |
ウイルス検出以外の機能 | フィッシング詐欺対策 | 機能が少ない |
使用可能OS | Windows Mac Android iOS |
Windows Mac Android iOS |
軽さ | 軽い | 軽い |
使いやすさ | 人による。僕的にどちらも使いにくい。 | |
サポート | 365日24時間 | 365日9:00~19:00 |
公式HP |
以下より詳細を解説します。
いっちー
価格
まずは価格から見ていきましょう。
価格を見る前の前提として、アバストは1台版と5台版があり、ウイルスバスターは3台版しかありません。1台のみで良い方は少し不便ですね。
キャンペーン価格の場合は、キャンペーンが終わると価格も変わってくるので注意しましょう。
1年
使用台数 | ウイルスバスター | ウイルスバスター プレミアム |
アバスト プレミアム |
アバスト アルティメット |
1台 | – | – | 2,980円 | 4,980円 |
3台 | 5,720円 | 8,470円 | – | – |
10台 | – | – | 3,980円 | 5,780円 |
2年
使用台数 | ウイルスバスター | ウイルスバスター プレミアム |
アバスト プレミアム |
アバスト アルティメット |
1台 | – | – | 4,980円 | 7,980円 |
3台 | 10,250円 | 14,620円 | – | – |
10台 | – | – | 5,980円 | 8,980円 |
3年
使用台数 | ウイルスバスター | ウイルスバスター プレミアム |
アバスト プレミアム |
アバスト アルティメット |
1台 | – | – | 5,480円 | 10,980円 |
3台 | 11,980円 | 19,690円 | – | – |
10台 | – | – | 6,980円 | 12,980円 |
圧倒的にアバストの方が安いです。
特に10台使用可能なパッケージが激安で、単価計算すると1年1台の利用額が約300~600円になります。月額でいうと約30~50円です。
いっちー
ウイルスの検出性能
ウイルスの検出性能は、第三者機関の2020年の評価を元に調査しました。
またウイルスの誤検出の精度も合わせて比較したいと思います。
第三者機関の評価
2020年の第三者機関による評価を以下の表にまとめました。
ウイルスバスター | アバスト | |
AV-Comparatives | Advanced (★★) |
Advanced+ (★★★) |
AV-TEST | TOP PRODUCT | TOP PRODUCT |
SE Labs | AAA | AAA |
MRG Effitas | 不参加 | 不参加 |
VIRUS BULLETIN 100 | 不参加 | 100 |
AV-Comparativesの評価ではアバストの方が評価が高いです。
AV-TESTとSE Labsの評価はどっちも同じです。MRG Effitasはどっちも不参加なので評価が分かりません。
VIRUS BULLETIN 100はウイルスバスターが不参加で比較できませんが、アバストは良い評価をもらっています。。
いっちー
誤検出の少なさ
ウイルスバスター | アバスト | |
AV-Comparatives | 81 | 15 |
ウイルスじゃないのにウイルスと検出してしまった数の評価は数値が低い方が優れています。
これをみるとアバストの方が数が少なく優れています。ちなみに有名ソフトのMcAfeeは9、Symantecは19という結果です。
いっちー
いっちー
ウイルス検出以外の機能
ウイルス対策ソフトのメイン機能はウイルスの検出です。
ですがウイルスチェックを実行する範囲やネット全般における保護などなど、機能に違いがある事も知っておかなければなりません。
ここではアバストとウイルスバスターの安全機能の違いを比較していきます。
アバスト ⇒ 機能が少ない
いっちー
ウイルスバスターの優れているフィッシング対策
フィッシング詐欺とはAmazonなどに似せた本物そっくりの偽サイトに誘導され、個人情報(ID、パスワード、クレジットカード番号など)を盗まれるものです。偽サイトへの誘導は電子メールやSNSが使われます。
またパソコンだけでなくネットに繋がる全てのデバイス(Mac、Android、iOS)がターゲットになります。
アバストとウイルスバスターでは、どちらもフィッシング対策が優れていますが、ウイルス対策ソフトの第三者評価団体のAV-comparatives – Anti-Phishing Testsの評価では、アバストの保護率が94%、ウイルスバスターの保護率が97%なので、ウイルスバスターの方がより優れている結果となっています。
いっちー
アバストは機能が少ない
アバストは無料または低価格で使えるウイルス対策ソフトですが、使える機能がカスペルスキーより少ないです。
カスペルスキー | アバスト | |
マルウェア性能 | 〇 | 〇 |
ランサムウェア対策 | 〇 | 〇 |
ネットバンク保護 | 〇 | 〇 |
フィッシング対策 | 〇 | 〇 |
迷惑メール対策 | 〇 | × |
保護者向け機能 | 〇 | × |
ファイアウォール | 〇 | 〇 |
迷惑メール対策、保護者向け機能がアバストにはありません。
特に子供がいる家庭なら保護者向け機能が必要です。
いっちー
使用可能OS
ウイルスバスター | アバスト | |
Windows | 〇 | 〇 |
Mac | 〇 | 〇 |
Android | 〇 | 〇 |
iOS | 〇 | 〇 |
どちらも主要なOSで使用可能です。
いっちー
軽さ
軽さを測る基準として、ウイルスバスターとアバストの公式サイトの動作環境の数値(スペック)をみました。
この数値が低くても動く方が軽いと推測できるからです。
動作環境にはCPUの数値が書いていなかったので、OS、メモリ、ハードディスクの3つの数値で比較しました。
またAndroidの数値も書いてないものがあったので、記述がない個所もあります。ご了承ください。
動作環境
ウイルスバスター | アバスト | |
OS | Windows7~ macOS Mojave v10.14~ Android 4.1~ iOS 11.0~ iPadOS 13.1~ |
Windows7~ |
メモリ | Windows 7/8.1(32bit)1GB以上 Windows 7/8.1(64bit)2GB以上 Windows 10(2GB以上) Mac 2GB以上 |
Windows 1GB以上 |
ハードディスク | Windows 2.2GB以上 Mac 1.5GB以上 |
Windows 2GB以上 |
動作に必要なパソコンのスペックは、どちらも同じくらいです。
またスペック的にいうと、重さは軽い部類に入ります。ただし非常に軽いというわけではなく、今のウイルス対策ソフト全体の状況からいうと普通レベルといった感じです。
いっちー
使いやすさ
使いやすさに関しては人によって意見が違います。
例えば管理画面が直感で使えるか使えないかについてですが、アイコンがあった方が分かりやすいという人もいます。
ちなみにウイルスバスターの管理画面は以下のようなものです。
▲ウイルスバスター(メイン画面)
メイン画面にスキャンというボタンが設置されています。このボタンを押すとコンピュータのウイルスチェックが出来ます。
上には「コンピュータを守る」「個人情報を守る」「データを守る」「家族を守る」というボタンがあります。
日本語で書かれているので、どんな内容なのかが分かりやすいですね。以下でそれぞれの画面をご覧ください。
▲ウイルスバスター(コンピュータを守る)
▲ウイルスバスター(個人情報を守る)
▲ウイルスバスター(データを守る)
▲ウイルスバスター(家族を守る)
ここまでの感じでは、ウイルスバスターも特に難しいと感じる事はないと思います。
でも「設定」が問題ありです。次の画像を見てどう思いますか?
これは「コンピュータを守る」の設定画面です。細かな設定が行えるので良いように見えますが、僕的には面倒くさい感じです。
なんていうか僕の嫌い系の設定画面です。
メカっぽい(色味はエヴァっぽい?)アバストの管理画面は、複雑に見えても好きなのですが、ウイルスバスターの設定は好きになれません。
いっちー
次にアバストの管理画面を見てみましょう。
▲アバストの管理画面(ステータス)
現在のパソコンの状態を表示しています。
▲アバストの管理画面(プロテクション)
読んで字のごとく、守る項目がここで表示されています。
▲アバストの管理画面(プライバシー)
プロテクション以外の、個人データに特化した項目がここで表示されています。
▲アバストの管理画面(メニュー)
右上のメニューにはアクティベートコードの入力、設定、支払い情報などセキュリティー以外の項目があります。
いっちー
ちょっと気になる記事を見つけました。2019年終わりから2020年初め頃に公になった情報ですが、アバストの子会社は過去7年間も使用者の情報を収集していたというものです。
この件では、アメリカの上院議員と調査したジャーナリストがアバストに責任を問うています。
悪いものから守ってくれるウイルス対策ソフトなのに、ちょっと信用が出来なくなってしまいました。
参考
Avastのスキャンダル:AvastとAVGの推奨をやめた理由SafetyDetectives
サポート
ウイルスバスター | ウイルスバスター(プレミアム) | アバスト | |
電話 | 平日9:00~18:00 | 365日24時間 | 365日9:00~19:00 |
メール | – | – | 365日24時間受付 |
LINE | – | 365日24時間受付 | – |
365日サポート対応のアバストもかなり質は高いですが、ウイルスバスターのプレミアムは電話サポートが365日24時間となり、より手厚いサポートを提供してくれます。
ウイルスバスタープレミアムは、価格が1年版8,470円、2年版14,620円、3年版19,690円と結構高くなりますが、サポートで安心を買いたい方には有難いサポート内容です。
またウイルスバスターはLINEも24時間受付していたりサポートが充実しています。
いっちー
乗り換えるならどっちを選べば良い?
ウイルス検出性能だけをみるとアバストですが、総合的にみるとウイルスバスターの方が良いです。
またアバストは過去に個人情報を収集していたという事件があったので信頼に欠ける結論となりました。
ウイルスバスターはアバストと比べ少しウイルス検出能力は落ちますが、一通りの機能が搭載されているのでアバストよりも漏れなくパソコンを守ってくれます。
特にフィッシング詐欺対策は優れた性能を持っています。
ウイルスバスタープレミアム限定になりますが、サポートの手厚さはウイルスソフトの中でもトップクラスです。365日24時間サポートをしてくれるところは、そうそうありません。
いっちー
アバストを使うなら無料版で簡易使用にとどめるのがお得です。
危険なサイトやフィッシングサイトからも守りたい場合は、有料のプレミアムセキュリティ以上の製品を購入しましょう。
まとめ
ウイルスバスターとアバストを比較して違いを解説しました。
得にサポートを充実させたい方はウイルスバスターを選ぶと安心です。
無料で使いたいならアバストが良いでしょう。
いっちー
項目 | ウイルスバスター | アバスト |
価格 | 5,720円~19,690円 | 無料~12,980円 |
ウイルスの検出性能 | 良い | 非常に良い |
ウイルス検出以外の機能 | フィッシング詐欺対策 | 機能が少ない |
使用可能OS | Windows Mac Android iOS |
Windows Mac Android iOS |
軽さ | 軽い | 軽い |
使いやすさ | 人による。僕的にどちらも使いにくい。 | |
サポート | 365日24時間 | 365日9:00~19:00 |
公式HP |