軽いと噂のESETと名前をよく聞くトレンドマイクロ社のウイルスバスタークラウド(ウイルスバスター)。どちらにしようか迷ってしまいますよね。
軽い方が良いけど性能が悪すぎても嫌だし、人気があっても性能が低かったら嫌です。これ実際に僕も悩んで2つとも使いました。
そこでこの記事では、以下の6つの項目について比較検証しました。
- 価格
- ウイルスの検出性能
- ウイルス検出以外の機能
- 使用可能OS
- 軽さ
- 使いやすさ
- サポート
あなたに合うのはESETなのかウイルスバスターなのか経験を元に解説します。
いっちー
「ESET」vs「ウイルスバスター」7項目で比較
特徴が分かりやすいように表にまとめました。
項目 | ESET | ウイルスバスター |
価格 | 4,950円~10,780円 | 5,720円~19,690円 |
ウイルスの検出性能 | 非常に良い | 良い |
ウイルス検出以外の機能 | ネットバンク保護が優れている | フィッシング詐欺対策が優れている |
使用可能OS | Windows Mac Android |
Windows Mac Android iOS |
軽さ | 非常に軽い | 軽い |
使いやすさ | 人による。僕はESETの方が使いやすい。 | |
サポート | サポート版は電話の時間が長い | プレミアム版は24時間365日の電話サポート |
公式HPへのリンク |
以下より詳細を解説します。
いっちー
価格
ESETとウイルスバスターの価格の違いを見ていきましょう。
価格を見る前の前提として、ESETは1台版と5台版があり、ウイルスバスターは3台版しかありません。1台のみで良い方は少し不便ですね。
キャンペーン価格を表示している個所もあります。キャンペーンが終わると価格も変わります。
使用期間が1年の商品の価格
使用台数 | ESET | ESET(パソコンサポート付き) | ウイルスバスター | ウイルスバスター(プレミアム) |
1台 | 4,950円 | 5,478円 | – | – |
3台 | – | – | 5,720円 | 8,470円 |
5台 | 7,480円 | 10,780円 | – | – |
使用期限が1年の商品はESETの1台版が最安値です。
使用期間が2年の商品の価格
使用台数 | ESET | ESET(パソコンサポート付き) | ウイルスバスター | ウイルスバスター(プレミアム) |
3台 | – | – | 10,250円 | 14,620円 |
使用期限が2年の商品はウイルスバスターしかありません。
使用期間が3年の商品の価格
使用台数 | ESET | ESET(パソコンサポート付き) | ウイルスバスター | ウイルスバスター(プレミアム) |
1台 | 5,940円 | 9,680円 | – | – |
3台 | – | – | 11,980円 | 19,690円 |
5台 | 7,800円 | 10,780円 | – | – |
使用期限が3年の商品はESETの1台版が最安値です。
いっちー
ウイルスの検出性能
ウイルスの検出能力は第三者機関の2020年の評価を元に見ていきます。
第三者機関の評価
2020年の第三者機関による評価を以下の表にまとめました。
ESET | ウイルスバスター | |
AV-Comparatives | Advanced+ (★★★) |
Advanced (★★) |
AV-TEST | TOP PRODUCT | TOP PRODUCT |
SE Labs | AAA | AAA |
VIRUS BULLETIN 100 | 100 | 不参加 |
2018年、2019年ごろはウイルスバスターの方が優れていましたが、近年は性能が逆転しています。
この表で表示しているのは総合評価なので、細かな調査項目を1からみていくとウイルスバスターの方が優れている項目もありますが、総合的にESETの方が優れているようです。
誤検出の少なさ
ESET | ウイルスバスター | |
AV-Comparatives | 1 | 81 |
ウイルスじゃないのにウイルスと検出してしまった数の評価は数値が低い方が優れています。
ESETの方が数が少なく圧倒的に優れています。
ちなみに有名ソフトのカスペルスキーは3、McAfeeは9、Symantecは19という結果です。なのでウイルスバスターは誤検出がかなり多いです。
いっちー
ウイルス検出以外の機能
ウイルス対策ソフトのメイン機能はウイルスの検出です。
ですがウイルスチェックを実行する範囲やネット全般における保護などなど、機能に違いがある事も知っておかなければなりません。
ここではESETとウイルスバスターの安全機能の違いを比較していきます。
ウイルスバスターが優れている機能
- フィッシング詐欺対策
フィッシング詐欺とは、Amazonなどに偽装した本物そっくりのサイトに誘導して、ID、パスワード、クレジットカード番号などを盗む詐欺の事です。メールやSNSなどから誘導されることが多いのですが、フィッシング対策機能があると詐欺サイトを警告してくれます。
いっちー
ESETが優れている機能
- ネットバンク保護
ネットバンキングの不正送信を防止する機能です。キーボードの操作を記録されてIDやパスワードを盗まれるのですが、ネットバンク保護機能があると個人情報の流出を防ぎます。
いっちー
どの機能を優先するかは使用環境によりますが、ESETの方が機能的に優れています。
ESETとウイルスバスターを比べると、ESETはフィッシング対策が弱いですが機能自体が無いわけではありません。
なので「絶対にフィッシング対策が強いのが良い!」という方以外はESETの方が良いでしょう。
>>ESETの詳細をみる
>>ウイルスバスターの詳細をみる
使用可能OS
ESET | ウイルスバスター | |
Windows | 〇 | 〇 |
Mac | 〇 | 〇 |
Android | 〇 | 〇 |
iOS | × | 〇 |
ESETはiOSで使えないのが最大のネックポイントです。
iOSにウイルスセキュリティーの導入を考えている人はウイルスバスター1択となります。
いっちー
軽さ
軽さを測る基準として、ESETとカスペルスキーの公式サイトの動作環境の数値(スペック)をみました。
この数値が低くても動く方が軽いと推測できるからです。
MacやAndroidなど一部、情報が書かれていないものが有るので、比較できる部分のみで比較しました。
動作環境
ESET | ウイルスバスター | |
OS | Windows7~ OS X v10.9 Mavericks~ Android 4.1~ |
Windows7~ macOS Mojave v10.14~ Android 4.1~ iOS 11.0~ iPadOS 13.1~ |
CPU | Windows(1GHz以上) Android(500MHz以上 / ARM7以上) |
Windows8.1/10(1GHz以上) Windows7(800MHz以上) |
メモリ | Window 1GB以上 Windows10(64bit) 2GB以上 Mac 512MB以上 Android 512MB以上 |
Windows 10(2GB以上) Windows 7/8.1(32bit)1GB以上 Windows 7/8.1(64bit)2GB以上 Mac 2GB以上 |
ハードディスク | Windows 320MB以上 Mac 150MB以上 Android 20MB以上 |
Windows 2.2GB 以上 Mac 1.5GB以上 |
ウイルスバスターはWindows7のCPUが800MHz以上となっていますが、推薦環境は1GHz以上です。
なのでウイルスバスターがESETに勝っている項目は1つもないのが事実上の結果です。
いっちー
使いやすさ
使いやすさに関しては人によって意見が違います。
例えば管理画面が直感で使えるか使えないかについては、ESETが分かりにくいという人もいますが、僕は使いやすかったです。
ちなみにESETの管理画面は以下のようなものです。
▲ESETの管理画面(ホーム)
左に項目別にタブがあります。
項目は「ホーム」「コンピューターの検査」「アップデート」「ツール」「設定」「ヘルプとサポート」の順に並んでします。
それぞれを詳しく見ていきますね。
▲ESETの管理画面(コンピューターの検査)
コンピュータの検査は、手動で今すぐウイルスチェックする場合にクリックします。
▲ESETの管理画面(アップデート)
アップデートは、最新の定義ファイルにしたい場合にクリックします。通常は触る必要はありません。
▲ESETの管理画面(ツール)
ウイルスチェック以外の保護機能(ツール)があります。特に触る必要はありません。
▲ESETの管理画面(設定)
どんな保護がされているかの確認画面です。保護を一時的に切りたい場合は触りますが、基本的にはノータッチです。
▲ESETの管理画面(ヘルプとサポート)
そのまんまの意味ですね。使い方などで分からない事があったら、まずはここを見てみると良いです。
いっちー
次にウイルスバスターの管理画面を見てみましょう。
▲ウイルスバスター(メイン画面)
メイン画面にスキャンというボタンが設置されています。このボタンを押すとコンピュータのウイルスチェックが出来ます。
上には「コンピュータを守る」「個人情報を守る」「データを守る」「家族を守る」というボタンがあります。
日本語で書かれているので、どんな内容なのかが分かりやすいですね。以下でそれぞれの画面をご覧ください。
▲ウイルスバスター(コンピュータを守る)
▲ウイルスバスター(個人情報を守る)
▲ウイルスバスター(データを守る)
▲ウイルスバスター(家族を守る)
ここまでの感じでは、ウイルスバスターも特に難しいと感じる事はないと思います。
でも「設定」が問題ありです。次の画像を見てどう思いますか?
これは「コンピュータを守る」の設定画面です。細かな設定が行えるので良いように見えますが、僕的には面倒くさい感じです。
なんていうか僕の嫌い系の設定画面です。
メカっぽい(色味はエヴァっぽい?)アバストの管理画面は、複雑に見えても好きなのですが、ウイルスバスターの設定は好きになれません。
いっちー
サポート
ESET | ESET(パソコンサポート付き) | ウイルスバスター | ウイルスバスター(プレミアム) | |
電話 | 平日9:00~17:00 | 365日9:00~21:00 | 平日9:00~18:00 | 365日24時間 |
Webの専用フォーム | 365日24時間受付 | 365日24時間受付 | – | – |
LINE | – | – | – | 365日24時間受付 |
ESETもウイルスバスターも通常版のサポートは同じような感じです。
ただしウイルスバスターのプレミアム版は電話サポートが365日24時間となり、なかなか手厚いサポートを提供してくれます。
価格が1年版8,470円、2年版14,620円、3年版19,690円と結構高くなりますが、サポートで安心を買いたい方には有難いサポート内容です。
またウイルスバスターはLINEも24時間受付していたり、メールでのサポートもあります。
いっちー
乗り換えるならどっちを選べば良い?
選ぶならESETでしょう。
ESETとウイルスバスターを比べると、価格、ウイルス検出能力、軽さ、使いやすさにおいてESETの方が優れています。
いっちー
あえてウイルスバスターを選ぶとすれば、iOSで使える事と有料(かなり高額)のプランであればサポートが充実している事です。
特にパソコン初心者で分からない事は電話でいつでも聞きたいのなら、ウイルスバスターの(プレミアム)が良いでしょう。
いっちー
まとめ
ESETとウイルスバスターを比較して特徴の違いを紹介しました。
ウイルス検出能力は若干ESETの方が優れています。その他の項目で優っているのはESETは軽さ、ウイルスバスターはサポートです。
いっちー
項目 | ESET | ウイルスバスター |
価格 | 4,950円~10,780円 | 5,720円~19,690円 |
ウイルスの検出性能 | 非常に良い | 良い |
ウイルス検出以外の機能 | ネットバンク保護が優れている | フィッシング詐欺対策が優れている |
使用可能OS | Windows Mac Android |
Windows Mac Android iOS |
軽さ | 非常に軽い | 軽い |
使いやすさ | 人による。僕はESETの方が使いやすい。 | |
サポート | サポート版は電話の時間が長い | プレミアム版は24時間365日の電話サポート |
公式HPへのリンク |