高性能だと噂のノートン360とパソコンを買うと付いてくる時もあるマカフィーリブセーフ(通称：マカフィー)。どちらにしようか迷ってしまいますよね。
高性能でも激重だったり使いにくいし、軽い方が良いけど性能が悪すぎても嫌です。僕自身どっちが良いのか悩んで2つとも使ってみました。
そこでこの記事では、以下の7項目について比較検証していきます。
- 価格
- ウイルスの検出性能
- ウイルス検出以外の機能
- 使用可能OS
- 軽さ
- 使いやすさ
- サポート
あなたに合うのはノートン360なのかマカフィーなのか体験を元に解説します。
いっちー
「ノートン360」vs「マカフィー」7項目で比較
特徴が分かりやすいように表にまとめました。
| 項目 | ノートン360 | マカフィー |
| 価格 | 4,780円～15,980円 | 5,980円～9,980円 |
| ウイルスの検出性能 | 良い | 良い |
| ウイルス検出以外の機能 | 保護者機能が優れている | Thunderbirdで迷惑メール対応 |
| 使用可能OS | Windows Mac Android iOS |
Windows Mac Android iOS |
| 軽さ | 軽い | 軽い |
| 使いやすさ | 人による。僕はどちらも使いにくい。 | |
| サポート | 平日10:00～19:00 | 365日9:00～21:00 |
| 公式HP | ||
以下より詳細を解説します。
いっちー
価格
まずは価格から見ていきましょう。
ノートン360には、「スタンダード」「デラックス」「プレミアム」の3種類があります。
スタンダードには、モバイルが対象ではなく保護者機能もありません。これらの機能はデラックスかプレミアムにあります。
デラックスとプレミアムは機能が同じで、使える台数が違うだけです。
1年
| 使用台数 | ノートンスタンダード | ノートンデラックス | ノートンプレミアム | マカフィー |
| 1台 | 4,780円 | – | – | – |
| 2台 | 6,080円 | – | – | – |
| 3台 | – | 7,680円 | – | – |
| 5台 | – | – | 8,280円 | – |
| 無制限 | – | – | – | 5,980円 |
マカフィーは台数無制限なので使えば使うほど安くなります。
もし仮に1台だけで使う場合は、ノートンスタンダードが最安値でお得だと考えるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
スタンダード版は保護者機能が搭載されておらずモバイルでも使えません。
いっちー
2年
| 使用台数 | ノートンスタンダード | ノートンデラックス | ノートンプレミアム | マカフィー |
| 3台 | – | 13,080円 | – | – |
| 5台 | – | – | 15,780円 | – |
| 無制限 | – | – | – | – |
2年版はマカフィーがないので比較できません。
3年
| 使用台数 | ノートンスタンダード | ノートンデラックス | ノートンプレミアム | マカフィー |
| 3台 | – | 14,480円 | – | – |
| 5台 | – | – | 15,980円 | – |
| 無制限 | – | – | – | 9,980円 |
圧倒的にマカフィーの方が安いです。
ノートン360はスタンダード、デラックス、プレミアムの3種類の製品があり、機能や使用台数が変わってきます。
スタンダードは安く感じますが、機能が制限されているうえに使える台数も1台か2台なので、お得感はまったくありません。
反対にマカフィーはひとつの製品しかなく、機能やサポートはノートンの上位版であるデラックスやプレミアムと同じ機能が搭載されています。にもかかわらず、台数無制限で価格も安めです。
搭載している機能と価格からいうと、マカフィーの方がコスパが良いです。
いっちー
キャンペーン価格の場合は、キャンペーンが終わると価格も変わってくると覚えておきましょう。
ウイルスの検出性能
ウイルスの検出性能は、第三者機関の2020年の評価を元に調査しました。
またウイルスの誤検出の精度も合わせて比較したいと思います。
第三者機関の評価
2020年の第三者機関による評価を以下の表にまとめました。
| ノートン360 | マカフィー | |
| AV-Comparatives | Advanced (★★) |
Advanced (★★) |
| AV-TEST | TOP PRODUCT | TOP PRODUCT |
| SE Labs | AAA | AAA |
| MRG Effitas | 不参加 | 不参加 |
| VIRUS BULLETIN 100 | 不参加 | 不参加 |
ウイルス検出の性能は両者ほぼ同じ結果です。
AV-Comparativesの評価で最高位は★が3つです。ですが両者★が2つ。性能が悪いと言うわけではありませんが、もっとよいウイルス対策ソフトがあります。
AV-TESTとSE Labsは最高位の評価を得ています。
MRG EffitasとVIRUS BULLETIN 100は評価に参加しておらず結果が分かりません。
いっちー
誤検出の少なさ
| ノートン360 | マカフィー | |
| AV-Comparatives | 19 | 9 |
ウイルスじゃないのにウイルスと検出してしまった数の評価は数値が低い方が優れています。
これをみるとマカフィーの方が数が少なく優れています。
ちなみに有名ソフトのESETは1、カスペルスキーは3、ウイルスバスターは81という結果です。
いっちー
ウイルス検出以外の機能
ウイルス対策ソフトのメイン機能はウイルスの検出です。
ですがウイルスチェックを実行する範囲やネット全般における保護などなど、機能に違いがある事も知っておかなければなりません。
ここではノートン360とマカフィーの安全機能の違いを比較していきます。
マカフィー ⇒ 迷惑メール対応メールソフト
いっちー
保護者機能
保護者機能の性能を見るために、第三者機関のAV-TEST2017年7月に実施した調査結果をご覧ください。
| ノートン360 | マカフィー | |
| フィルタリング精度 | 97.4% | 96.8% |
| PC使用時間制限 | 〇 | × |
| ネット使用時間制限 | × | 〇 |
| ソフトの起動制限 | × | × |
| 指定ワード送信制限 | 〇 | × |
カスペルスキーもノートン360（デラックスorプレミアム）は保護者機能が付いていますが、性能に違いがあります。
有害なサイトをブロックするフィルタリング制度はノートン360の方が優れています。
カスペルスキーはフィルタリング性能は落ちますがノートンにない機能のネット使用時間制限とソフトの起動制限が搭載されています。
どちらが良いかというとフィルタリング性能の高いノートン360です。ノートンにない機能は有害サイトから身を守る以外の機能なので、あれば良いかな程度です。
いっちー
ノートン360スタンダードは、保護者機能が付いていません。
迷惑メール対応メールソフト
メールソフトの対応状況は次のようになっています。
ウイルスメールではなく迷惑メールの対応状況です。
| ノートン360 | マカフィー |
| Microsoft Outlook 2003～2019 | Microsoft Outlook 2010～2019 Thunderbird 38.0 以降 |
対応している数が多いのはESETですが、Thunderbirdに対応しているのはマカフィーです。
ご利用のメールソフトが対応しているか確認しましょう。
いっちー
「迷惑メール対策」と「メールのウイルスチェック対策」は別物なので混同しないようにしましょう。
メールのウイルスチェック対策にメールソフトの違いは関係ありません。ESETもマカフィーもメールのウイルスチェックはしてくれます。
使用可能OS
| ノートン360 | マカフィー | |
| Windows | 〇 | 〇 |
| Mac | 〇 | 〇 |
| Android | 〇 | 〇 |
| iOS | 〇 | 〇 |
どちらも主要なOSで使用可能です。
いっちー
軽さ
軽さを測る基準として、ノートン360とマカフィーの公式サイトの動作環境の数値（スペック）をみました。
この数値が低くても動く方が軽いと推測できるからです。
ノートン360の動作環境にはCPUの数値が書いていなかったので、OS、メモリ、ハードディスクの3つの数値で比較しました。
またMacやAndroidの数値など記述がない個所もあります。ご了承ください。
動作環境
| ノートン360 | マカフィー | |
| OS | Windows7～ | Windows8～ Mac OS 10.15～ Android 4.2～ iOS 10～ |
| CPU | – | Windows(1GHz以上) |
| メモリ | Windows 8/7 1GB以上 Windows 10 2GB以上 |
– |
| ハードディスク | Windows 300MB以上 | 500MB以上 |
Windows以外の動作環境が分からないので一概に言えませんが、今回の結果は意外でした。
昔は高性能だけど重いと言われていたノートンですが、低スペックパソコンでも動作するように改良されています。
いっちー
使いやすさ
使いやすさに関しては人によって意見が違います。
例えば管理画面が直感で使えるか使えないかについては、ノートンはちょっと使いにくいかも知れません。
ちなみにノートンの管理画面は以下のようなものです。
▲ノートンの管理画面（セキュリティ）
ノートンは大きなカテゴリーとして「セキュリティ」「オンラインの安全性」「パフォーマンス」「その他のノートン製品」となっています。
そして各カテゴリー内にさらに詳しく小カテゴリーが存在します。
セキュリティ内では、「スキャン」「アップデート」「履歴」「詳細表示」となっています。ウイルスチェックに関しては、このカテゴリーさえ見ていれば良い感じです。
その他の大カテゴリーも見ていきましょう。
▲ノートンの管理画面（オンラインの安全性）
▲ノートンの管理画面（パフォーマンス）
▲ノートンの管理画面（その他のノートン製品）
僕的に、ここまでは特に難しいことは無い感じないとは思いますが、デザイン的にちょっと見にくいというか分かりにくいです。
なんというか、まとまりがないというか・・・
次に画面右上の設定をみていきます。
▲ノートンの管理画面（設定）
▲ノートンの管理画面（設定のウイルス対策）
いっちー
次にマカフィーの管理画面を見てみましょう。
▲マカフィーの管理画面（ホーム）
上のタブは「セキュリティ」「パソコンの最適化」「プライバシー」「アカウント情報」となっています。
ESETと比べ大きな違いはメニュータブが左か上の違いです。またマカフィーはシンプルさが無くごてごてしている感じなので、個人的には好みではありません。
マカフィーの管理画面は、まとまり感が無いって感じです。
▲マカフィーの管理画面（セキュリティ）
▲マカフィーの管理画面（パソコンの最適化）
▲マカフィーの管理画面（プライバシー）
▲マカフィーの管理画面（アカウント情報）
▲マカフィーの管理画面（有効機能の確認）
いっちー
いっちー
サポート
| ノートン360 | マカフィー | |
| 電話 | 平日10:00～19:00 | 365日9:00～21:00 |
| チャット | 365日24時間受付 | 365日24時間受付 |
電話サポートはマカフィーの方が優れています。
チャットサポートは同じ手厚さです。
いっちー
乗り換えるならどっちを選べば良い？
性能的にはほぼ同じ2つのソフトですが、ノートン360の方が保護者機能が優れています。
お子さんがいて有害なサイトなどから守りたいとお考えの方はノートン360が良いでしょう。
ここで注意しなければならないのは、ノートン360スタンダードやではなく、ノートン360デラックスかノートン360プレミアムを購入する事です。
いっちー
保護者機能がいらない場合はマカフィーの方が安くてお得です。
ただしマカフィーは、iOSで不正サイトブロック機能がないですし、ランサムウェア対策やネットバンク機能がノートンよりも劣ります。軽さもノートンよりも重いです。
それらを妥協できるなら、価格が安いマカフィーが良いでしょう。
まとめ
ノートン360とマカフィーあを比較して違いを解説しました。
保護者機能を最も優先する方はノートンの方が良いでしょう。
保護者機能に高い性能を求めないのであれば、価格が安いマカフィーが良いでしょう。
いっちー
| 項目 | ノートン360 | マカフィー |
| 価格 | 4,780円～15,980円 | 5,980円～9,980円 |
| ウイルスの検出性能 | 良い | 良い |
| ウイルス検出以外の機能 | 保護者機能が優れている | Thunderbirdで迷惑メール対応 |
| 使用可能OS | Windows Mac Android iOS |
Windows Mac Android iOS |
| 軽さ | 軽い | 軽い |
| 使いやすさ | 人による。僕はどちらも使いにくい。 | |
| サポート | 平日10:00～19:00 | 365日9:00～21:00 |
| 公式HP | ||
