名前をよく聞くトレンドマイクロ社のウイルスバスターと軽いと噂のZEROウイルスセキュリティ。どちらにしようか迷ってしまいますよね。
高性能でも激重だったり使いにくいし、軽い方が良いけど性能が悪すぎても嫌です。僕自身どっちが良いのか悩んで2つとも使ってみました。
そこでこの記事では、以下の7項目について比較検証していきます。
- 価格
- ウイルスの検出性能
- ウイルス検出以外の機能
- 使用可能OS
- 軽さ
- 使いやすさ
- サポート
あなたに合うのはZEROウイルスセキュリティなのかウイルスバスターなのか体験を元に解説します。
いっちー
「ウイルスバスター」vs「ZEROウイルスセキュリティ」7項目で比較
特徴が分かりやすいように表にまとめました。
項目 | ウイルスバスター | ZEROウイルスセキュリティ |
価格 | 5,720円~19,690円 | 1,980円~3,980円 |
ウイルスの検出性能 | 良い | 普通 |
ウイルス検出以外の機能 | フィッシング詐欺対策 | 保護者機能がない |
使用可能OS | Windows Mac Android iOS |
Windows Mac Android iOS |
軽さ | 軽い | 非常に軽い |
使いやすさ | 人による。僕はどちらも使いにくい。 | |
サポート | 365日24時間 | 365日10:00~18:00 |
公式HP |
以下より詳細を解説します。
いっちー
価格
まずは価格から見ていきましょう。
価格を見る前の前提として、ZEROウイルスセキュリティは1台版と3台版があり、ウイルスバスターは3台版しかありません。1台のみで良い方は少し不便ですね。
キャンペーン価格の場合は、キャンペーンが終わると価格も変わってくるので注意しましょう。
使用年数/台数 | ウイルスバスター (通常) |
ウイルスバスター (プレミアム) |
ZEROスーパースセキュリティ |
1年/3台 | 5,720円 | 8,470円 | – |
2年/3台 | 10,250円 | 14,620円 | – |
3年/3台 | 11,980円 | 19,690円 | – |
年数無制限/1台 | – | – | 1,980円 |
年数無制限/3台 | – | – | 3,980円 |
コスパ的に、年数が無制限で使えるZEROウイルスセキュリティの方がお得です。
いっちー
ウイルスの検出性能
ウイルスの検出性能は、第三者機関の2020年の評価を元に調査しました。
またウイルスの誤検出の精度も合わせて比較したいと思います。
第三者機関の評価
2020年の第三者機関による評価を以下の表にまとめました。
ウイルスバスター | ZEROウイルスセキュリティ | |
AV-Comparatives | Advanced (★★) |
Advanced (★★) |
AV-TEST | TOP PRODUCT | TOP PRODUCT |
SE Labs | AAA | 不参加 |
MRG Effitas | 不参加 | 不参加 |
VIRUS BULLETIN 100 | 不参加 | 不参加 |
AV-ComparativesとAV-TESTの評価ではどっちも同じ評価です。非常に良い評価ではなく、良いという評価になります。
SE Labsの評価はZEROウイルスセキュリティが不参加なので比較できませんが、ウイルスバスターは非常に良いという評価を得ています。
MRG EffitasとVIRUS BULLETIN 100はどっちも不参加で比較できません。
いっちー
誤検出の少なさ
ウイルスバスター | ZEROウイルスセキュリティ | |
AV-Comparatives | 81 | 不参加 |
ウイルスじゃないのにウイルスと検出してしまった数の評価は数値が低い方が優れています。
これをみるとZEROウイルスセキュリティは不参加なので比較できません。
ちなみに有名ソフトのMcAfeeは9、Symantecは19という結果です。ウイルスバスターは異常に誤検出が多い結果となりました。
いっちー
ウイルス検出以外の機能
ウイルス対策ソフトのメイン機能はウイルスの検出です。
ですがウイルスチェックを実行する範囲やネット全般における保護などなど、機能に違いがある事も知っておかなければなりません。
ここではZEROウイルスセキュリティとウイルスバスターの安全機能の違いを比較していきます。
ウイルスバスター ⇒ フィッシング詐欺対策
ZEROウイルスセキュリティ ⇒なし
いっちー
フィッシング対策
フィッシング詐欺とはAmazonなどに似せた本物そっくりの偽サイトに誘導され、個人情報(ID、パスワード、クレジットカード番号など)を盗まれるものです。偽サイトへの誘導は電子メールやSNSが使われます。
またパソコンだけでなくネットに繋がる全てのデバイス(Mac、Android、iOS)がターゲットになります。
ZEROウイルスセキュリティとウイルスバスターでは、どちらもフィッシング対策が優れていますが、ウイルス対策ソフトの第三者評価団体のAV-comparatives – Anti-Phishing Testsの評価では、ウイルスバスターの保護率が97%なので非常に良い評価となります。
いっちー
ZEROウイルスセキュリティに保護者機能はない
ZEROウイルスセキュリティに保護者機能は搭載されていません。
また搭載されている機能においても、それほど性能が良いとは言えません。
使用可能OS
ウイルスバスター | ZEROウイルスセキュリティ | |
Windows | 〇 | 〇 |
Mac | 〇 | 〇 |
Android | 〇 | 〇 |
iOS | 〇 | 〇 |
どちらも主要なOSで使用可能です。
いっちー
軽さ
軽さを測る基準として、ウイルスバスターとZEROウイルスセキュリティの公式サイトの動作環境の数値(スペック)をみました。
この数値が低くても動く方が軽いと推測できるからです。
動作環境にはCPUの数値が書いていなかったので、OS、メモリ、ハードディスクの3つの数値で比較しました。
またAndroidの数値も書いてないものがあったので、記述がない個所もあります。ご了承ください。
動作環境
ウイルスバスター | ZEROウイルスセキュリティ | |
OS | Windows7~ macOS Mojave v10.14~ Android 4.1~ iOS 11.0~ iPadOS 13.1~ |
Windows7~ OS X v10.13 High Sierra~ Android 4.0~ iOS 9.0~ |
メモリ | Windows 7/8.1(32bit)1GB以上 Windows 7/8.1(64bit)2GB以上 Windows 10(2GB以上) Mac 2GB以上 |
Windows 1GB以上 |
ハードディスク | Windows 2.2GB以上 Mac 1.5GB以上 |
Windows 450MB以上 |
比較項目が上手くかみ合わず、はっきりとした比較ができませんが、比較できるデータだけをみるとZEROウイルスセキュリティの方が低スペックのパソコンでも動きます。
またZEROウイルスセキュリティが搭載しているエンジンである「K7 Total Security」は世界一の軽さです。
AV-Comparativesではベスト・オーバーオール・スピード2020を受賞していますし、AV-TEST AWARDではベスト・パフォーマンス2020を受賞しています。
いっちー
使いやすさ
使いやすさに関しては人によって意見が違います。
例えば管理画面が直感で使えるか使えないかについてですが、アイコンがあった方が分かりやすいという人もいます。
ちなみにウイルスバスターの管理画面は以下のようなものです。
▲ウイルスバスター(メイン画面)
メイン画面にスキャンというボタンが設置されています。このボタンを押すとコンピュータのウイルスチェックが出来ます。
上には「コンピュータを守る」「個人情報を守る」「データを守る」「家族を守る」というボタンがあります。
日本語で書かれているので、どんな内容なのかが分かりやすいですね。以下でそれぞれの画面をご覧ください。
▲ウイルスバスター(コンピュータを守る)
▲ウイルスバスター(個人情報を守る)
▲ウイルスバスター(データを守る)
▲ウイルスバスター(家族を守る)
ここまでの感じでは、ウイルスバスターも特に難しいと感じる事はないと思います。
でも「設定」が問題ありです。次の画像を見てどう思いますか?
これは「コンピュータを守る」の設定画面です。細かな設定が行えるので良いように見えますが、僕的には面倒くさい感じです。
なんていうか僕の嫌い系の設定画面です。
メカっぽい(色味はエヴァっぽい?)アバストの管理画面は、複雑に見えても好きなのですが、ウイルスバスターの設定は好きになれません。
いっちー
次にZEROウイルスセキュリティの管理画面を見ていきましょう。
▲ZEROウイルスセキュリティの管理画面(ホーム)
画面上にアイコンが並んでいて分かりやすい感じがしますが、メニュー内容がまとまってないので使いにくさを感じました。
各タブの詳細画像も以下で紹介します。
▲ZEROウイルスセキュリティの管理画面(ウイルス検査)
▲ZEROウイルスセキュリティの管理画面(設定)
▲ZEROウイルスセキュリティの管理画面(エントリー情報)
▲ZEROウイルスセキュリティの管理画面(履歴)
▲ZEROウイルスセキュリティの管理画面(各種ツール)
アイコン自体に複雑さは無いですが、欲しい機能がどこにあるのかがすぐに分からないという問題点があります。
たとえばZEROウイルスセキュリティを使用するためにはアクセスキーの入力が必要なのですが、それはエントリー情報で記述します。
エントリー(参加)して使うって事ですが、普通にアクセスキーの入力とかにして欲しかったです。
他にも「ウイルス対策なのか」「個人情報の保護なのか」「外部アクセス対策なのか」といった事が、カテゴリー分けされていないので分かりにくかったです。
サポート
ウイルスバスター | ウイルスバスター(プレミアム) | ZEROウイルスセキュリティ | |
電話 | 平日9:00~18:00 | 365日24時間 | 365日10:00~18:00 |
チャット | – | – | 365日24時間受付 |
LINE | – | 365日24時間受付 | – |
365日サポート対応のZEROウイルスセキュリティもかなり質は高いですが、ウイルスバスターのプレミアム版は電話サポートが365日24時間となり、より手厚いサポートを提供してくれます。
価格が1年版8,470円、2年版14,620円、3年版19,690円と結構高くなりますが、サポートで安心を買いたい方には有難いサポート内容です。
またウイルスバスターはLINEも24時間受付していたりサポートが充実しています。
いっちー
乗り換えるならどっちを選べば良い?
サポートの質や性能を求めるならウイルスバスター、価格や軽さを求めるならZEROウイルスセキュリティです。
ウイルスバスターの良いところは、プレミアム限定になりますがサポートが手厚いことです。
365日24時間サポートをしてくれるところは、そうそうありません。
誤検出が気になり、ウイルス検出性能も特別良いという事はありませんが、それなりに良い評価を得ています。特にフィッシング詐欺対策は高評価です。
いっちー
ZEROウイルスセキュリティの良さは価格と軽さです。
安くて軽くて一応のセキュリティ機能が付いているソフトが欲しい場合に向いています。
まとめ
ウイルスバスターとZEROウイルスセキュリティを比較して違いを解説しました。
サポートの充実やフィッシング対策をしたい方はウイルスバスターを選ぶと安心です。
とりあえずのセキュリティ機能が備わって格安ならZEROウイルスセキュリティです。
いっちー
項目 | ウイルスバスター | ZEROウイルスセキュリティ |
価格 | 5,720円~19,690円 | 1,980円~3,980円 |
ウイルスの検出性能 | 良い | 普通 |
ウイルス検出以外の機能 | フィッシング詐欺対策 | 保護者機能がない |
使用可能OS | Windows Mac Android iOS |
Windows Mac Android iOS |
軽さ | 軽い | 非常に軽い |
使いやすさ | 人による。僕はどちらも使いにくい。 | |
サポート | 365日24時間 | 365日10:00~18:00 |
公式HP |