エアコンが効かない、冷えない、ぬるい風しか出ない。原因はいくつか考えられますが、自分で対応できるのはフィルターとフィンの掃除です。
これでもまだ冷えないというのであれば、故障の可能性があるので、修理が必要になるかもしれません。
この記事では、エアコンが冷えない原因や、エアコンの効きを良くする方法などをお伝えします。
目次
【実録】エアコンが効かないからフィルターとフィンを掃除
フィンの掃除
▲掃除前のフィン(熱交換器)
フィンの右上に埃がびっしりと付いています。写真にはありませんが左下も埃がびっしりでした。
▲掃除後のフィン(熱交換器)
埃がとれて綺麗になりました。
▲フィン用スプレー
今回フィンの掃除に使ったのは、フィン用スプレーです。かなり汚れていたので全部で5本使いました。
5本の仕様割合は、フィンの部分がカバーで上下左右と4分割されているので、1ヶ所に1本、プラス汚れがひどい所に1本の合計5本の計算です。
1本の使用時間は平気すると約2分でした。
▲成分など
アース製薬の商品で1本300円くらい。中性で420ml入っています。調べると、アルカリ性より中性の方が素材に優しいとなっていたので中性にしました。
▲掃除後のフィン左部分
▲掃除後のフィン右部分
フィルターの掃除
▲掃除後のフィルター
フィルターもかなり埃が溜まっていて汚かったです。写真は撮り忘れました。すみません。
フィンの埃が溜まってるぶぶんあったじゃないですか?あの感じがフィルター全体を覆っていました。なので見た瞬間、速攻で掃除してしまったんです。
掃除の方法は、フィルターの裏からシャワーを当てて埃を流して終わりです。簡単に取れました。
奈良人
また掃除機では吸いきれなかった経験があるし、最終的には水洗いした方がいいと思うので、最初からシャワーを使って正解でした。
ただ僕の場合だけか分からないので、この洗い方は自己責任でお願いします。
僕の場合は故障かも
結局この掃除で、冷却効果が改善される事はありませんでした。
夏の暑い時期に生ぬるい風を送ったままです。
故障ではなく、エアコンの大きさが合っていない場合なども効かないと感じるので一度チェックしてみましょう。
もしエアコンが故障した場合は、場所により修理費用が高く付きます。なので買い換える方が良いかも知れません。
どれくらい修理費用がかかるのかも合わせて以下より解説します。
エアコンが冷える仕組み
引用元:価格.com
最初にエアコンが冷える(暖かくなる)仕組みを知りましょう。簡単に説明します。
冷媒ガス(エアコンガス)とコンプレッサー
液体が気体になる時に熱を取り、期待から液体になる時に熱を放出する原理を使っています。それを銅のパイプに入った冷媒(エアコンガス)がしています。
そのガスをコンプレッサーで圧縮して送り出しています。
熱交換器(フィン)
熱交換器(フィン)は熱を取ったり放出たりして冷やしたり温めたりします。それを効率的に行うようにしているのが、アルミのひだひだです。このひだひだを広げると、畳7枚分になります。
ですので、ここが汚れていたり埃で目詰まりしていると、効率的に温度を調整する事ができません。このフィンは室内機と室外機の両方にあります。
奈良人
エアコンが効かない原因
自分で改善できるもの(掃除など)
フィルターやフィン掃除
室内機のフィルターやフィンに埃がたまると冷気がエアコン内に流れず、冷たい風を送り出すことが出来ません。お掃除機の付きのエアコンでも掃除できるのはフィルターの表面だけです。定期的な掃除は必要。
また室外機の掃除もしないと、風の流れが悪くなり熱交換の効率が悪くなるので冷えにくくなります。
室外機の周りにものがある
室外機に埃がたまって風の流れが悪くなるのと同じ原理です。まわりには物を置かないようにしましょう。
部屋のサイズにエアコンが合っていない
エアコンは部屋の大きさに応じて出力数が違います。また木造と鉄筋コンクリートでも適応範囲が違ってきます。木造の方が冷えにくいです。
故障などで修理が必要なもの
エアコンが故障するとエラーコードがでたり、電源ランプが点滅するのですが、エラー表示が無くてもエアコンが故障している場合もあります。
エアコンが効かない症状時、ガス漏れかコンプレッサーの故障が多いです。
ガス漏れ
ガスがないと熱交換の材料がないので熱を取ったり放出したりが出来なくなります。
エアコンの故障で多いのがガス漏れです。ガス漏れには2種類あり、「エアコン本体のガス漏れ」と「室外機のガス漏れ」があります。
ガス漏れは自分でも判断できる場合があり、判断基準は霜がついているかどうかを見ることです。
見る場所は、室内機はエアコン内部のフィン(熱交換器)、室外機は横から出ている細い官です。
ガス漏れ修理 車15000~3000円 家庭用50000~円
コンプレッサーの故障
ガスを圧縮して循環する為の装置でエアコンの心臓部です。故障すると熱を取ったり放出する装置がなくなった事になります。修理費用も高いです。
コンプレッサー交換 50000~円
電気系の異常
チェックする項目は、基盤・絶縁抵抗値・モーター・高圧圧力センサー・サーミスターなど様々です。
専用のチェッカーでチェックしますので素人には出来ません。
エアコン修理費用の目安一覧
ガス充填 | 車3000~5000円 家庭用10000~20000円 |
ガス漏れ修理 | 車15000~3000円 家庭用50000~円 |
コンプレッサー修理 | 10000~30000円 |
コンプレッサー交換 | 50000~円 |
基盤交換 | 15000~30000円 |
点検料 | 5000~円 |
故障じゃない場合!エアコンの効きを良くする方法
サーキュレーターで空気を循環
サーキュレーターを使ってエアコンの風を部屋中に循環させると、温度のムラがなくなり部屋全体が冷えやすくなります。
ただし扇風機をサーキュレーター代わりに使いたいと考えるかもしれませんが間違っています。サーキュレーターは真っ直ぐレーザーのような風を生み出す装置です。扇風機とサーキュレーターは風の性質が違います。
カーテンで温度調整
窓から入る太陽熱は想像以上に大きく、また部屋という密閉された空間なので温度は上がるばかりです。屋外よりも室内の方が温度は高い場合があります。
そのため部屋の温度を低くしたいなら、カーテンで太陽熱をシャットアウトするという方法もあります。
室外機を冷やす
エアコンは屋外の温度に影響されます。気温が高いと冷えにくく、気温が低いと冷えやすいです。
日よけ
すだれや屋根などで日よけをして室外機の温度が上がらないようにして下さい。
でも日よけの為や、デザイン性の為といった理由でも室外機をまるごとカバーするのはNGです。夏は熱がこもり、冬は冷たい空気が周りこみ、逆効果となります。
水をかける
8月です❗️暑いです❗️
ここで、以前ツイッターで知った室外機の冷やし方を。エアコンの効きが良くなる気がします。一日バケツ一杯以上の水が減ります。 pic.twitter.com/GF3Qq02BCW
— ponpoco (@3784_h) 2019年7月31日
熱をもった室外機を冷やすと冷却効果も上がります。でも機械内部に水が入らないように注意して下さい。
ちょっと前に流行った、バケツに水をいれて、タオルを広げる方法なんかを試してもいいかもしれません。
まとめ
エアコンの効きが悪いと思ったら、室内機・室外機のフィルターやフィンを掃除してみましょう。
それでも温度に変化がなければ故障している可能性が大きいです。一度、故障しているか修理業者にチェック(検査)してもらった方がいいかもしれません。
ですがチェックするだけでも数千円、故障がみつかり修理となると数万円は覚悟しておく必要があります。
購入店舗の保障期間内ならいいのですが、保障期間が切れているなら、エアコンの買替をする方がコスパ的にもお得な場合があります。
製造から5年以上の古い機種は、故障を修理してもまた故障するリスクがありますからね。
エアコンを安く購入する方法もありますので、買替も検討してみてはいかがでしょうか。