あなたの愛用するMacBookは、いつまで快適に使い続けることができるのでしょうか?
そして、その信頼性の高いパフォーマンスを保つためには、どのようなメンテナンスが必要なのでしょう?
MacBookはその洗練されたデザインと強力な性能で知られていますが、適切なケアをしなければ、時間と共にその輝きを失ってしまいます。
この記事では、MacBookの一般的な寿命、注意すべき故障のサイン、そして大切なデバイスを長く使い続けるための実用的なメンテナンス方法を紹介していきます。
いっちー
目次
MacBookの寿命
- Apple公式が発表しているMacBookの寿命「4年」
- macOSのサポート期間からみる寿命「7~8年」
- MacBookのバッテリー寿命「3~5年」
- 一般的なメンテナンスを前提とした寿命「5~10年」
Apple公式が発表しているMacBookの寿命「4年」
Appleが製品の環境ポリシーの一環として、MacBookの「想定される使用寿命」を4年としていることがあります。
これは、Appleの環境報告や製品のエコラベル申請の文脈で見られることがあり、製品の寿命計算やリサイクル率の評価に用いられる数値です。
しかし、これはあくまでAppleが環境影響評価のために設定した想定寿命であり、実際に製品が物理的または技術的に使用不能になるまでの期間を意味するものではありません。
実際には、多くのユーザーがAppleの製品を4年以上使用しています。
寿命は、使用方法、メンテナンスの頻度、製品への負荷など、さまざまな要因によって大きく異なります。
Apple自体も、適切なケアとメンテナンスを行うことで、デバイスの使用寿命を延ばすことができるとアドバイスしています。
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macOSのサポート期間からみる寿命「7~8年」
macOSのサポート期間もMacBookの寿命を考える上で重要な要素です。
AppleはmacOSのアップデートを通じてセキュリティの強化や新機能の追加を行いますが、古いモデルには最新のmacOSをインストールできない場合があります。
実際、macOSのアップデートは7~8年ごとに古いモデルがサポート対象外になる傾向があります。
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MacBookのバッテリー寿命「3~5年」
Appleによると、MacBookのバッテリーは、一定の充電サイクル数を持っており、このサイクル数はバッテリーの健康状態を示す重要な指標です。
一つの充電サイクルは、バッテリーの100%の使用から完全放電、そして再び100%まで充電する過程を意味します。MacBookのバッテリーは、通常1000充電サイクル後も原容量の80%を保持するよう設計されています。
日常的な使用で1日に1回充電すると仮定すると、約1000サイクルは約3年間に相当します。この期間内であれば、バッテリーはほとんどの原容量を保持しているはずです。
バッテリーの健康管理と適切な充電習慣により、MacBookのバッテリー寿命は3年を超えて延びることがあります。
実際には、多くのユーザーが4年以上MacBookのバッテリーを使用していますが、使用頻度や保管条件によっては性能が低下する可能性があります。
たとえば、適切な充電をする回数が、2日に1回なら約6年間、3日に1回なら9年間の寿命があると考えることが出来ます。
しかし、バッテリーの物理的な寿命は、一般的には3~5年が目安とされています。
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一般的なメンテナンスを前提とした寿命「5~10年」
Appleは公式に特定のMacBookの寿命を発表していませんが、一般的な使用とメンテナンスを前提にした場合、MacBook Airは5~7年、MacBook Proは5年~8年の使用が見込まれます。
これらの期間は、デバイスの使用頻度や処理するタスクの種類によって変動します。
例えば、重度の使用で5~6年の使用が見込まれ、軽度の使用では7年以上、または10年以上の使用が可能な場合もあります。
しかし、軽度の使用で物理的にMacbookが壊れていなくても、「macOSのサポート期間からみる寿命(7~8年)」や「バッテリー寿命(3~5年)」の時期が先に到来してしまいます。
そのため、どれだけ長く使用するにしても、セキュリティーの関係からmacOSのサポート期間からみる寿命(7~8年)以上の使用は自己責任となります。
買替のタイミングかも?MacBook故障のサイン
- バッテリーの急速な劣化
- システムの遅延
- 起動の問題
- オーバーヒート
- ソフトウェアの互換性の問題
- ディスプレイやグラフィックの問題
- ハードウェアの故障
- 音声関連の問題
- MacBook本体からの異音
バッテリーの急速な劣化
MacBookのバッテリーは充電サイクルが進むにつれて劣化します。急速な劣化の兆候には、フル充電後の使用可能時間の顕著な短縮や、システムによる「バッテリー交換が必要」との警告が表示されることがあります。劣化が進むと、バッテリーの膨張を引き起こし物理的なダメージを与えるリスクもあります。
システムの遅延
アプリケーションの起動が遅くなったり、動作がもたついたりするのは、ハードドライブのフル容量や、古いソフトウェアとの互換性問題が原因であることが多いです。メモリの不足やCPUの過負荷も遅延の原因となり得ます。
起動の問題
MacBookが起動しない、または起動に異常に時間がかかる場合、OSの損傷、ハードドライブの故障、またはその他のハードウェア問題が考えられます。これらは修理や部品交換が必要な重大な問題の兆候です。
オーバーヒート
MacBookが通常使用時に過熱するのは、冷却システム(ファンやヒートシンク)の問題、ホコリの蓄積、または内部のエアフローの問題が原因であることが多いです。過熱は内部コンポーネントにダメージを与え、性能の低下を引き起こします。
ソフトウェアの互換性の問題
最新のmacOSやアプリケーションがインストールできない、または正しく動作しない場合、それはハードウェアが古くなって新しいソフトウェアの要件を満たさなくなっているサインです。この問題はセキュリティリスクも高まるため、注意が必要です。
ディスプレイやグラフィックの問題
画面のちらつき、色の歪み、線の表示などは、グラフィックカードの故障やディスプレイ自体の問題を示しています。これらの問題は修理が必要な場合があり、放置すると使用に大きな支障をきたします。
ハードウェアの故障
キーボードやトラックパッドの応答が悪い、USBポートやその他の接続端子が機能しないなどは、物理的な故障や内部コンポーネントの問題を示しています。これらは修理を要することが多く、時には交換が必要になる場合もあります。
音声関連の問題
スピーカーからの音割れやノイズ、マイクが反応しないなどの問題は、オーディオコンポーネントの故障やソフトウェアの問題が原因です。
MacBook本体からの異音
MacBookから不規則な音がする場合、それはいくつかの原因によるものです。ファンの異常な動作からくる音、内部のハードドライブ(特に古いモデルでHDDを使用している場合)からの異音、または膨張したバッテリーが内部構造に圧力をかけていることによる異音などがあります。
10年使うためのMacbookメンテナンス方法
MacBookを長持ちさせるためには、適切な使用とメンテナンスが重要です。以下に、MacBookの寿命を延ばすための主な方法をまとめました。
- ソフトウェアを常に最新に保つ
- バッテリーの健康を維持する
- 温度管理
- 内部ストレージの整理
- 物理的なダメージから保護する
- 定期的なクリーニング
- 電源管理
- ハードウェアのアップグレード
ソフトウェアを常に最新に保つ
macOSおよびアプリケーションのアップデートを定期的に行い、セキュリティパッチや性能向上の恩恵を受けましょう。
バッテリーの健康を維持する
バッテリーの充電を適切に管理し、フル充電と完全放電を繰り返すのではなく、20%から80%の間で充電することを心がけます。
MacBookを長時間使用しない場合は、バッテリーの充電レベルを約50%に保ち、極端な温度から避けて保管します。
温度管理
MacBookを高温または低温の環境に長時間さらさないでください。使用しないときは温度が10℃~30℃の範囲内で保管します。
冷却ファンの通気口を塞がないように注意し、過熱を防ぎます。
内部ストレージの整理
ストレージがいっぱいにならないように定期的にファイルを整理し、不要なファイルやアプリケーションを削除します。
ディスクユーティリティを使用して、ストレージの状態を定期的にチェックし、必要に応じてメンテナンスを行います。
物理的なダメージから保護する
MacBookを落下や衝撃から保護するために、保護ケースやスリーブを使用します。
キーボードカバーを使用して、キーボードにほこりや液体が入るのを防ぎます。
定期的なクリーニング
ディスプレイ、キーボード、筐体を定期的に清掃して、ほこりや汚れが溜まるのを防ぎます。清掃時には、電子機器用のクリーナーを使用してください。
電源管理
長時間MacBookを使用しない場合は、スリープモードに設定するか、完全にシャットダウンして電源を切ります。
バッテリーを適切に管理するために、MacBookの電源設定を調整します。
ハードウェアのアップグレード
可能であれば、メモリやSSDなどの内部コンポーネントをアップグレードして性能を向上させます。
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寿命が来たMacbookの「コスト」を抑えた取り扱い方
次の3つの方法により、MacBookの寿命が来た場合でも、コストを抑えつつ、最適な次の一手を考えることができます。
- バッテリーだけの寿命なら交換して使用するのもあり
- 買替するなら専門業者にMacbookを高く売ろう
- 安くMacbookを買うなら中古専門店がおすすめ
バッテリーだけの寿命なら交換して使用するのもあり
MacBookのバッテリー寿命が尽きた場合、バッテリーの交換を検討することで、MacBookの寿命を延ばすことができます。
Appleはバッテリー交換サービスを提供しており、公式のサポートを受けることで安全にバッテリーを交換し、以前の性能を取り戻すことが可能です。
バッテリー交換は、特にMacBookがまだ良好な状態で、他のハードウェアに問題がない場合に特に効果的です。
しかし、自己での交換は推奨されていません。無償または有償保証の範囲内であれば、「Apple StoreまたはApple認定サービスプロバイダ」に依頼するのが最適です。
また、「最安修理ドットコムPCサポート」でバッテリー交換をすると、Apple公式のサービスに比べて低価格で修理が可能です。
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買替するなら専門業者にMacbookを高く売ろう
新しいMacBookに買い替える場合、古いMacBookを専門業者に売却することで、一部の費用を回収することができます。
専門業者は、使用されていたMacBookを適切に評価し、状態に応じて買取価格を提示してくれます。
売却前には、個人情報の保護のため、MacBookのデータをバックアップし、その後デバイスを初期化して全てのデータを消去することが重要です。
また、買取価格を複数の業者で比較することで、より高い価格で売却することが可能になる場合があります。
以下にMacbookを買取してくれる専門業者を紹介します。
- Mac買取ネット
- おいくら
- パソコン高く売れるドットコム
- パソコン買取アローズ
- ReRe買取
安くMacbookを買うなら中古専門店がおすすめ
新品のMacBookの価格が予算に合わない場合、中古専門店での購入が良い選択肢となります。中古専門店では、様々なモデルのMacBookが、新品に比べて手頃な価格で提供されています。
中古専門店でMacBookを購入する際は、購入前にデバイスの外観チェック、バッテリーの状態、動作確認を行うことが重要です。
また、保証期間やアフターサービスの内容も事前に確認しておくと安心です。信頼できる中古専門店を選ぶことで、品質の良い中古MacBookを見つけることができます。
Apple製品の取り扱いが多く、僕も良く利用している中古専門店に「イオシス」があります。
いっちー
モデルごとの寿命と耐久性を比較
- MacBook Airの寿命と耐久性
- MacBook Proの寿命と耐久性
MacBook Airの寿命と耐久性
寿命
一般的に、MacBook Airの寿命は5年から7年程度とされていますが、適切なメンテナンスと使用状況によってはそれ以上長く使用できることもあります。
耐久性
MacBook Airは、軽量でポータブル性に優れています。SSD(ソリッドステートドライブ)を搭載しているため、物理的な衝撃に比較的強いです。しかし、その薄さと軽さから、物理的な損傷にはやや脆い可能性があります。
MacBook Proの寿命と耐久性
寿命
MacBook Proの寿命は、一般に5年から8年程度です。高性能モデルは、より長期間にわたって最新のソフトウェアやアプリケーションとの互換性を維持する傾向があります。
耐久性
MacBook Proは、より高性能なハードウェアを搭載しており、プロフェッショナルな作業にも対応するために設計されています。そのため、一般的にMacBook Airよりも若干重く、堅牢な作りになっています。