MillenVPNの速度は速い？遅い,重いを解消する方法と注意点も

日本企業が運営しているVPNのMillenVPN。

安い上に日本語が使えて便利なんですが、契約を考える時に気になるのが速度ですよね。

速度が遅すぎて使えなかったら全く意味がありません。

そこでこの記事では、MillenVPNの全サーバーの速度を測定して比較しました。

世界の地域によって速度が結構違うので、MillenVPNを使ってみようか考えている方の参考になれば幸いです。

MillenVPNの速度は遅くはない！動画閲覧はまず問題なし

MillenVPNはサーバーによって速度が違うのですが、メールやSNSのメッセージ受信・Webサイト閲覧・HD動画閲覧などに必要なダウンロード速度10Mbpsはどのサーバーでも出ているので、ストレスなく使用が可能です。

オンラインゲームは30Mbps～100Mbpsの速度が必要なので、速いサーバーを選択する必要がありますが、30Mbpsであればほとんどのサーバーがクリアしています。

中には、300Mbps以上の速度が出るサーバーもあるので、速度重視の場合は選択すると良いでしょう。

ただしアップロード速度は平均して5Mbpsほどなので、動画投稿には少し時間がかかるかもしれません。

写真投稿までなら全く問題なく利用可能です。

SNSや動画閲覧を快適に利用できる速度は？

目的によって必要な速度が違うので、目安の速度をお伝えいたします。

ダウンロード速度

メッセージ受信やWebサイト閲覧などは1Mbpsもあれば十分で、画像が多いサイトでも10Mbpsで十分。

動画閲覧は普通画質までなら5Mbps、高画質で見たいなら20Mbpsは必要となります。

テレワークは使い方によって必要な速度は変わってきますが、10Mbps以上が推奨となります。

オンラインゲームは最低でも30Mbps以上ないと快適にプレイ出ません。またダウンロード速度だけではなくping値という応答速度も速くないといけないので合わせて見るようにしましょう。

アップロード速度

写真投稿までなら1Mbpsで十分ですね。

動画投稿となると、速度がそこそこ必要となり10Mbps以上が目安となります。

あなたの目的は何でしょうか？次の章では、MillenVPNのどのサーバーで目的に合った速度が出ているのかを見ていきたいと思います。

速いサーバーはどこ？各国の速度比較

まず初めに、MillenVPNで僕が計測した中でダウンロード速度が速いサーバー、ベスト8を発表いたします。

基準となるVPNなしの速度は平均速度318.4Mbpsでした。

最も速いサーバーは日本の東京でした。サーバーまでの距離が一番近いのと同じ国であるというのが理由かと思います。

日本以外では、シンガポール、アメリカの西部、オーストラリア・ニュージーランドが速度が速いです。

速いサーバーを使いたいなら、これらの地域のサーバーを使うと良いでしょう。

さて、次に遅かったサーバーも含めてMillenVPNが提供している全世界のサーバーの速度を地域ごとに見ていきたいと思います。

今回調査してみて分かったのは、地域によって速度に結構バラつきがあるという事です。

以下の7つに分類して速度を紹介しています。

インターネット回線の速度は常に変化していて、測定時間が1分変わると速度が半分になったり、逆に倍になる事もあります。

今回の数値は、MillenVPNの全世界にあるサーバーのおおよその速度の目安にしていただければと思います。

特に高速な、速度が200Mbps超えのサーバーは黒の太字、300Mbps越えのサーバーは赤の太字にて表示しています。

アメリカ

アメリカは全部で29の都市にサーバーがあります。

一度に紹介すると分かりにくいので以下のように4つの地域に分けて紹介します。

アメリカ北東部

日本からの距離は10,000km越えとやや遠めの距離にサーバーがありますが、アシュバーンとボストンは200Mbpsを超えていますし、ニューヨークも200Mbpsに近づく数値で、全体的に速いといえます。

アメリカ中西部

日本からの距離は9,261km～10,838kmです。アメリカ北東部よりも若干日本に近いのですが、なぜか中西部では速度があまり出ませんでした。

ネバダ州ラスベガスが200Mbpsを超えていて、イリノイ州のシカゴも200Mbps近くまで速度が出ていますが、それ以外の都市は100Mbps～数十Mbpsです。

基本的に日本からの距離が近い方が速度は速いのですが、MillenVPNはそうではないのかもしれません。

サーバーの処理速度や回線の太さなど距離だけでない事が影響しているのでしょう。

とはいえ、30Mbpsの速度が出ていれば通常の使用では事足りるので、それほど問題はないでしょう。

あくまでMillenVPNの最大速度と比較して遅いという程度の認識で大丈夫です。

アメリカ南部

アメリカ南部もアメリカ中西部と同じで、アメリカの中では速度が出ていない地域になります。

とはいえ、MillenVPN全体のサーバーから見るとアメリカは全体的に速いサーバーが多いですよ。

アメリカ西部

MillenVPNが提供しているサーバー全体の中でも、アメリカは速度が速い地域が多いのですが、その中でも特に早い都市が集中しているのがアメリカ西部です。

日本からの距離が10,000km以下の都市が多いのも理由の一つだと思いますが、10,736kmのテキサス州ダラスでも252.1Mbpsの速度が出ているので距離だけの問題とも言えない気がします。

なにはともあれ、速度が速いサーバーを使いたいならアメリカの中でも、今回の表を参考にアメリカ西部から選んでみると良いでしょう。

北アメリカ

北アメリカの今回の調査では、13,519kmと最も距離の遠いコスタリカのサンホセが28.1Mbpsと一番遅い都市となっていますが、動画視聴を高画質でする為に推奨されている速度は満たしています。

南アメリカ

南アメリカは日本からの距離が遠く速度も遅くなるかと思いきや、日本の裏側と言われている18,704km先にあるブラジルで22.8Mbps、18,745 km先にあるアルゼンチンで30.2Mbpsの速度が出ています。

アフリカの章でも紹介しますが、ブラジルやアルゼンチンと比べてはるかに日本からの距離が近い7,627kmの距離にあるアラブ首長国連邦のドバイでは、11.3Mbpsしか出ていませんでした。

また、個人的に凄く驚いているのは、17,569kmも距離が離れているチリのサンティアゴで180.2Mbpsが出ている事。

やっぱりMillenVPNは距離だけで速度が決まるんじゃないようです。

ヨーロッパ

ヨーロッパは37箇所の都市にサーバーがあるので、以下のように4つの地域に分類して表にしました。

見やすさの観点から4つの地域に分類していますが、ヨーロッパの速度について語るには、各地域ごとに特徴を紹介するよりもまとめて紹介する方が分かりやすいかと思います。

一言で言うと、ヨーロッパは日本からの距離が約10,000km前後なので、アメリカ⇔日本とあまり変わらない距離感にも関わらず、速度はアメリカよりも全体的に遅くなっています。

MillenVPNの使用にあたり、ヨーロッパのサーバーを使いたい場合を除き、速度を優先するならアメリカのサーバーを使った方が良いでしょう。

勘違いしてほしくないのは、アメリカと比較してヨーロッパ全体の速度は遅めですが、使用上は問題ない速度が出ているという事。

今回の調査で最も遅かったイギリスのマンチェスターで13.8Mbpsと通常画質の動画を閲覧する為に必要な5Mbpsは超えています。

目的によりますが、海外の動画を視聴するのが目的なら問題ない速度です。

また、速度は常に変化していると何度もお伝えしていますが、2022年1月9日の18:00ごろ同じくイギリスのマンチェスターで再度測定すると、VPNなしで443Mbpsに対して、VPNありで数回測定して30Mbps前後の速度が出ていました。

東ヨーロッパ

西ヨーロッパ

南ヨーロッパ

北ヨーロッパ

アフリカ

ヨーロッパがアメリカと比較して遅いとお伝えしましたが、アフリカはそれに負けず劣らず遅いです（笑）

今回の調査では、アラブ首長国連邦のドバイが11.3MbpsとMillenVPNのサーバーの中で一番遅いという結果となりました。

とはいえ通常動画の閲覧には問題がないですし、2022年1月9日の18:10ごろ同じくアラブ首長国連邦のドバイで再度測定すると、VPNなしで469Mbpsに対して、VPNありで数回測定した結果が次の通りです。

• 18:11　⇒　95Mbps
• 18:15　⇒　32Mbps
• 18:16　⇒　92Mbps

本当に速度は1分単位でも変わるのですが、MillenVPNは全く速度が出ず不安定になるって事はなかったです。

アジア

日本とシンガポールがダントツで速く、香港とマレーシアがそれに続く速度で速い地域となります。

インドとイスラエルちょっと遅いでが、インドはバーチャルサーバーというのが速度が遅い理由かもしれません。

イスラエルはアジアの中では距離が遠いので速度が遅いのかもしれませんが、距離だけが遅い理由ではないと思うので、地域性が関係しているのかもわかりません。

韓国と台湾が使用上は問題ない速度が出ているとはいえ、想像以上に遅かったのは意外です。測定日時の影響もあるとは思いますが、再調査は都度していこうと思います。

オーストラリア・ニュージーランド

オーストラリアとニュージーランドもアメリカと同じくらい速いんですよね。

日本からの距離が7,155km～8,900kmあるんですが、少なくとも100Mbpsは超えてますし、オーストラリアのパースとシドニーは200Mbpsを超えてます。

MillenVPNってアメリカとオーストラリア・ニュージーランドに強いんですかね。

MillenVPNの「遅い」「重い」を解消する方法と注意点

距離の近いサーバーではなく日本・アメリカ・オーストラリアを選ぶ

通信速度はサーバーまでの距離が長くなると落ちる傾向にありますが、今回の調査では距離に関係なく地域によって速い遅いが分かれました。

MillenVPNで特に早かったサーバーは、日本、シンガポール、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドです。

接続する地域を特定する必要がないなら日本に設定しておけば間違いありません。

最速のサーバーを選ぶではなく手動で東京にする

MillenVPNには、「最速のサーバーに接続する」という項目があるのですが、まれに最速でないサーバに接続されることがあるようです。

その為、手動で東京に設定しておくと良いでしょう。

疑問に解答！MillenVPNについて

MillenVPNは遅い？

海外VPN大手と比較すると遅い傾向にありますが、遅すぎて使えないという事はありません。

どんなに遅くても10Mbpsの速度が出ていますし、1分後に再測定すると30Mbpsとか90Mbpsとかになったりします。

MillenVPNに限った事ではないのですが、本当にインターネット回線って、その時の状況に影響を受けやすく水物なのが辛いところですが速度出なくて不安定になるという事は、今回の調査ではありませんでした。

また、速いサーバーではVPNなしの場合と同じくらいの速度が出るサーバーもあります。

まとめ

MillenVPNの全サーバーでHD動画(1080p)の閲覧が可能な速度が出ていました。

一部サーバーで20Mbpsに達せず4K動画を快適にみるためにはサーバー選択が必要なケースもありますが、日時を変更して再測定すると20Mbps以上の速度に達する事はよくのもVPNあるあるです。

また、MillenVPNでは、「日本」「シンガポール」「アメリカ」「オーストラリア・ニュージーランド」が強く速い傾向がありました。

地域の指定がないなら日本やこれらのサーバーを選択すると良いでしょう。