建築CADパソコンの必要スペック!おすすめノートやデスクトップ紹介

建築CADパソコンが欲しけど、どれを買ったらいいか分からない。そんな風に考える方が大勢います。

CADで出来る事は図面作成だけでなく耐力壁計算や外皮計算などの構造計算をしたり、何をするかによってパソコンの必要スペックも変わってきます。

この記事では、建築CADの目的別にパソコンの必要スペックとおすすめの機種を紹介しています。

建築CADパソコンに必要なスペック

建築CAD用パソコンを選ぶには最初に、使うソフトが動くスペックを知る事です。まずはここから始めます。

以下の表で建築CADの主なソフトと必要スペックをご覧ください。

CADの種類 GPU(Quadro) CPU メモリ
AutoCAD P620~P1000
基本:1GB以上のVRAM
推奨:4GB以上のVRAM
基本:2.5~2.9GHz
推奨:3GHz以上
基本:8GB
推奨:16GB
Vectorworks Architect エントリー:2GB以上のVRAM

ミドル:4GB以上のVRAM

ハイエンド:8GB以上のVRAM

エントリー:3GHz以上のCore i5

ミドル:6コア2GHz以上のCore i7

ハイエンド:8コア3GHz以上のCore i7

エントリー:8GB以上

ミドル:16GB以上

ハイエンド:32GB以上

ARCHITREND ZERO P2000以上 基本:Core i5
推奨:Core i7
基本:8GB
推奨:16GB
ArchiCAD 小規模:2GB以上のVRAM
中規模:4GB以上のVRAM
大規模:6GB以上のVRAM
小規模:Core i5
中規模:Core i7
大規模:Core i9
小規模:16GB以上
中規模:16GB以上
大規模:32GB以上

目的によって必要スペックが変わるのですが、ちょっと文字が多く分かりにくいですよね。

そこで、ざっくりと解説すると、2Dと3Dでは大きくスペックに開きがあるので、使用するCADソフトは2Dか3Dかをはっきりと決めた方がパソコン選びに間違いがありません。

また3Dでも作業の重さによって必要なスペックが変わるので、いったいどこまでの作業をしたいのか?を明確にしましょう。

もし分からない場合はスペックが上のパソコンを買っておいた方が作業が快適です。

どの作業でどれくらいのスペックが必要か、次の表をご覧ください。

作業 GPU(Quadro) CPU メモリ
2DDCA P620 Core i5 8GB
3DDCA
(通常作業)
R4000 Core i7 16GB
3DDCA
(重い作業)
P5000 Core i9 32GB

おおまかではありますが、以上のようなスペックが必要です。

通常作業とは、レンダリング・材質・光源の表示など。重い作業とは、大規模CAD、BIM、解析、シミュレーションなどです。

3DDCAはGPU(グラフィックボード)が特に重要で、通常作業でもQuadro R4000は必要です。Quadro R2000でも作業内容によってもソフトは動きますが余裕がありません。

以下より、GPU、CPU、メモリの詳細について解説します。

GPU(グラフィックボード)

グラフィックボードにはいくつか種類があるのですが、QuadroがCADソフトとの相性が良いのです。

Quadro以外にも、FirePro、Radeon、GeForceなどがありますが、あまりおすすめは出来ません。特にGeForceはCADよりもゲーム向けのグラフィックボートとなります。

Quadroも種類があって、性能は以下のようになっています。

Quadroの種類 CUDAコア数 メモリ容量
P620 512 2GB
P2000 1024 5GB
P4000 1792 8GB
RTX4000 2304 8GB
P5000 2560 16GB
RTX5000 3072 16GB
P6000 3840 24GB
RTX6000 4608 24GB

P以降の数字が大きい方が性能も良いグラフィックボートですが、性能に比例して価格も高額になります。

どのQuadroが良いかは、使用するCADソフトによって変わりますが、大まかには2DCADならQuadro P620以上、3DCAD(通常作業)ならQuadro P4000くらい、3DDCA(重い作業)ならQuadro P5000以上が望ましいです。

2DCADがメインだったとしても3DDCAまで余裕を持ちたいなら、Quadro P2000くらいのGPUを搭載しても良いですね。

近い将来3DDCAまで検討しているのであれば、最低限Quadro P4000を搭載しておいた方が後々の出費がなくなり良いかもしれません。

CPU

CADで使うCPUの目安は2DCADでCore i5、3DCADでCore i7以上と覚えておくと分かりやすいでしょう。3DDCA(重い作業)ならCore i9が必須ですが、Xeonまでスペックアップしてみると快適さが断然変わります。

ただしCPUの世代によって処理能力は違うので、仮に中古パソコンを買う場合でも8世代以降のCPUにしましょう。

CPUはパソコンの頭脳になりますが、クロック数とコア数にが重要です。得に建築CAD系のソフトはコア数が多い方が処理がスムーズになります。

クロック数を料理に例えるとコックさんになります。クロック数が高く性能が良い方が仕事が早いです。コア数はそのコックが何人いるかです。

  • 高クロック ⇒ 仕事が早い
  • 多コア ⇒ 同時に多くの作業が出来る

メモリ

CADで使うメモリの目安は2DCADで8GB、3DCADで16GBと覚えておくと分かりやすいでしょう。

ただしハイエンドCPUの3DCADを使う場合は32GB以上、場合によっては64GBも考えましょう。

メモリはデータを処理する作業台のようなもので、メモリの容量が少ないとCADが動かなくなったりエラーが起こったり、最悪の場合はフリーズして画面が固まってしまいます。

フリーズして今まで作ったデータが消えてしまう危険もあるので、メモリ容量は多めにしておいた方が安心です。

ストレージ

ストレージはSSDにしましょう。HDDは転送速度が遅いのでおすすめ出来ません。

ソフトをSSDにインストールして保存領域としてサブにHDDを使うという使い方もありですが、HDDの遅さにはイライラすること間違いなしです(汗)

また、SSDの中でもNVMeのSSDはさらに早い転送速度なので、出来るのであればこちらの方が良いですね。

2D建築CAD|デスクトップおすすめ2選

以下のスペックのデスクトップを紹介します。

必要スペック
  • GPU(Quadro):P620以上
  • CPU:Core i5以上
  • メモリ:8GB以上

ツクモ QS5J-A203/T

GPU Quadro P620
CPU Core i5-10400(2.9GHz)
メモリ 16GB
価格 134,800円(税込)~

標準構成では価格が約19万するので、スペックを以下のように落とすことで約14万円のCADパソコンになります。

CPU:「Intel Core i7」⇒「Intel Core i5」

グラフィック機能:「Quadro P2200」⇒「Quadro P620」

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マウス Z5-QP6

GPU Quadro P620
CPU Core i7-10700(2.90GHz)
メモリ 16GB
価格 153,780円(税込)

Core i7-10700(2.90GHz)搭載でこの価格は安いです。

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2D建築CAD|ノートパソコンおすすめ2選

以下のスペックのノートパソコンを紹介します。

必要スペック
  • GPU(Quadro):P620以上
  • CPU:Core i5以上
  • メモリ:8GB以上

レノボ ThinkPad P15v

GPU Quadro P620
CPU Core i5-10300U
メモリ 8GB
画面 15.6型
価格 155,738円(税込)~

パワフルな性能なのにコストパフォーマンスが良いパソコン。ディスプレイは屋外でも鮮明で見やすいUHD液晶モデルもあります。

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レノボ ThinkPad P15

GPU Quadro T1000
CPU Core i5-10400H
メモリ 8GB
画面 15.6型
価格 209,660円(税込)~

Quadro T1000搭載で高いパフォーマンス。

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3D建築CAD(通常作業)|デスクトップおすすめ2選

以下のスペックのデスクトップパソコンを紹介します。

必要スペック
  • GPU(Quadro):R4000以上
  • CPU:Core i7以上
  • メモリ:16GB以上

ツクモ QA9J-D211/ZT

GPU Quadro RTX 4000
CPU Core i9-11900K(3.5GHz)
メモリ 16GB
価格 292,546円(税込)~

Core i9-11900K(3.5GHz)で処理能力が高い。

標準のGPUはQuadro P620なので、カスタマイズで「NVIDIA Quadro RTX 4000 / 8GB (DisplayPort x3 、USB Type-C )【+132,000円】」を選んでください。

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マウス DAIV Z7-QR4

GPU Quadro RTX 4000
CPU Core i7-10700K
メモリ 32GB
価格 274,780円(税込)~

インテル Core i7-10700Kの最後に付いてる「K」があるのとないのとでは性能が違います。

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3D建築CAD(通常作業)|ノートパソコンおすすめ2選

以下のスペックのノートパソコンを紹介します。

必要スペック
  • GPU(Quadro):R4000以上
  • CPU:Core i7以上
  • メモリ:16GB以上

レノボ ThinkPad P15

GPU Quadro RTX 4000
CPU Core i9-10885H
メモリ 16GB
画面 15.6型
価格 446,336円(税込)~

製造・建築3次元CAD & 解析/CAE向けプレミアムパソコンです。

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レノボ ThinkPad P17

GPU Quadro RTX 4000
CPU Xeon W-10855M
メモリ 32GB
画面 17.3型
価格 547,932円(税込)~

Xeon W-10855Mで処理能力が高く、画面が大きく見やすい17.3型液晶です。

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3D建築CAD(重い作業)|デスクトップおすすめ2選

以下のスペックのデスクトップパソコンを紹介します。

必要スペック
  • GPU(Quadro):P5000以上
  • CPU:Core i9以上
  • メモリ:32GB以上

マウス DAIV X10-QR6

GPU Quadro RTX 6000
CPU Core i9-10900X
メモリ 32GB
価格 824,780円(税込)~

超高負荷な作業にも力を発揮。4K動画編集や特殊効果処理も使えるワークステーションです。

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ツクモ QA9J-J200/XT

GPU Quadro RTX 5000
CPU Core i9-10980X
メモリ 32GB
価格 610280

チップセットがX299なので見えない所に良い部品を使っています。

標準構成は Quadro P620なので、「NVIDIA Quadro RTX 5000 / 16GB (DisplayPort x4 、USB Type-C ) 通常納期+3営業日【+297,000円】」を選びましょう。

ちなみにQuadro RTX 6000にすると984,280円、Quadro RTX 8000にすると1,226,280円になります。

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3D建築CAD(重い作業)|ノートパソコンおすすめ2選

以下のスペックのノートパソコンを紹介します。

必要スペック
  • GPU(Quadro):P5000以上
  • CPU:Core i9以上
  • メモリ:32GB以上

HP ZBook Fury 15 G7 エクスクルーシブモデル

GPU Quadro RTX 5000 with Max-Q
CPU Core i9 10885H
メモリ 64GB
画面 15.6型
価格 977,900円(税込)~

拡張性とメンテナンス性を備えた15.6型のワークステーションです。

HP(ヒューレットパッカード)公式HPはこちら
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MacよりWindowsの方がアプリが多い

僕ならWindowsにします。

なぜなら、WindowsとMacはそれぞれメリット・デメリットがあってどちらが良いというのは、その人の好みによるところもありますが、使えるCADソフトがWindowsの方が多いからです。

各ソフトの対応状況は以下の表のようになっています。

ソフト Windows Mac
AutoCAD ×
Vectorworks Architect
SketchUP ×
ARCHITREND ZERO ×
ArchiCAD

明らかにWindowsの方が使えるソフトが多いでしょ?

良くデザイン系はMacとかいいますが、建築CADに至ってはWindowsの方に軍配が上がります。

レンダリングソフトのLumionはMac版の開発はしないと強気な発言をしているくらいWindowsファーストな世界です。

ただしMacでWindowsを使う方法もあるので、今使っているパソコンがMacでそっちの方が使いやすいならWindowsにするよりも使い慣れたMacを使う方が良い場合もあります。

まとめ

建築CADの目的別にパソコンの必要スペックとおすすめの機種を紹介しました。

使うソフトは2DCADか3DCADか?またどれくらいの情報量を描写したいのか?によってパソコンの必要スペックは変わってきます。

ノートパソコンよりもデスクトップパソコンの方が同じスペックでも割安なので、どういった場所で使うのかまで考慮すると良いでしょう。

今回ご紹介したBTOパソコンはスペックが高くて安いものばかりです。ぜひ参考にしていただければと思います。

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